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翌日、搭乗手続きを終えた私は、フライトの時間までラウンジの椅子でぼんやりと沖縄の空を眺めていた。
滑走路から飛び立っていくあの飛行機の中には、沢山のお土産と思い出を持って帰る人達でいっぱいなのだろう。
私、こっち来て何してたんだっけ？
･･････まあ、仕事なんだけども。
欲を言えば、せっかく来たからには、もう少し沖縄らしさを味わって帰りたかった。
｢───Aちゃん！｣
すると、嬉々とした声で名前を呼ばれた。
そちらを見ると、ニコニコと満面の笑みで土産物の袋を抱える丸山が立っていた。
『丸山さん、どうしたんですか？メンバーのみなさんなら、VIPラウンジですよ？』
周りの目も気にせず、マスクすら着けずに"丸山隆平"全開で仁王立つ彼を見て、私は慌てて周りをキョロキョロとした。
しかし、当の本人はこちらの気も知らずに、見て見て！と袋の中を漁りだす。
｢はい！｣
そして目の前に差し出されたのは、ちんすこうの詰め合わせだった。
『え･･･？』
呆気にとられた私は、何度もちんすこうと丸山を交互に見てしまった。
｢Aちゃんに、沖縄のお土産や｣
手に持たされたちんすこうを見て、私は首を傾げる。
確かに、土産はちんすこうで構わないと言ったが、それは私が沖縄に行かなければの話だ。
沖縄にいる私に、わざわざ沖縄の土産を渡す意味があるのだろうか。
すると、私の内心を察したのか、丸山が説明を始める。
｢旅行に行ったら、自分用のお土産も買うやろ？だから、Aちゃんの代わりに買っといた。それに、今回はあんま一緒におれへんかったからさ･･････同じ思い出が欲しいやん？｣
そう言った丸山の顔は、どこかほんのりと赤く染まっていた。
｢あ、それともう1個あんねん｣
『もう1個？』
そして丸山が次に取り出したのは、綺麗なガラスのお猪口だった。
しかもペアの物だ。
｢じゃーん！琉球ガラスのペアお猪口！｣
パッケージのくり貫かれた面から、渦を巻く波のようなデザインのお猪口が覗いている。
色はオレンジとブルーの２色だった。
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めめこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編作成中ですので少しお待ちください！ (2019年6月6日 12時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 本当におもしろいです！早く続き見たいです！ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 9dc5982e37 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - ゆんゆさん» いつも読んでいただきありがとうございます！ヤキモチを通り越すくらいゆんゆさんにドキドキしてもらえるような作品にしたいと思います(笑)これからもよろしくお願いします！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆ(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。まるたーの私なので、上手くいって欲しいと思う反面、感情がリアルに伝わるってくるので、上手くいったらヤキモチ妬きそうで今から心構えを、なんて思ってしまいます(笑)これからも楽しみにしています！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: e91edee03b (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - colorfulcrayon2さん» ご感想ありがとうございます！プロだなんて嬉しすぎます(><)更新頑張ります！！ (2019年5月23日 7時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年5月3日 15時
