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そしてそれを見て、店長が更に大きな笑い声を上げる。
『そ、そんなに笑わなくても･･･！』
「いや、悪い悪い。素直やな〜と思って。相変わらず」
『･･････』
正直、店長の笑いのツボが分からない時がある。
初めて出会ったときも、花屋になりたいと言っただけで、店長は涙を出しながら笑っていた。
やっぱり、AB型の人って変わり者が多いのだろうか？
偏見だという事は重々承知だが、ついそんな事を考えてしまった。
すると、一息ついた店長が、今度はジッと私の顔を見つめてきた。
それに対し首を傾げていると、そっと店長が口を開く。
「何か言う事あるやろ？」
あ･･･。
そうか。さすがに気を抜いて店番をしていた現場を見られてしまった訳だし、一社会人としての謝罪は必要か。
私は背筋を一段と伸ばすと、店長の目を真っ直ぐと見つめ返した。
『すみませんでした』
「ちゃう」
『え･･･？』
その短い返しに、私はポカンと口を開けてしまった。
謝罪ではないとしたら、いったい何だと言うのか。
しかし一方の店長は、不満気に唇を尖らせると、拗ねたような声色でこう言った。
「"おかえりなさい"やろ？」
『･･････』
拍子抜けした。という言葉がしっくりくる。
それくらい意表を突かれた私は、暫く店長の顔をまじまじと見てしまった。
すると、段々とその眉間にシワが寄っていき、訝しげな表情を返される。
「ほら」
『あ、えっと───おかえりなさい』
"おかえりなさい"の強要をされたのなんて、生まれて初めてだ。
しかし、次の店長の表情を見て、私のそんな思考など一瞬でどこかへ行ってしまう。
「ん、ただいま」
優しい声。
優しい笑み。
心がくすぐったくなるのと同時に、温かくもなる。
「───ところで」
すると、急に店長の声色が低くなった。
そのタレ目も些かつり上がったように見える。
「たつもサボっとったやろ」
『あ･･･いや、その･･････』
「ん、その反応でわかったわ」
『･･････』
大倉君、ごめん･･･！
この後、大倉君が店長にどやされたのは、言うまでもない。
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めめこ(プロフ) - ゆきさん» 励みになるコメントありがとうございます！✨ 更新頑張りますので、これからもお話を楽しんでください😊 (4月9日 18時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - めめこさんの書くお話が、占ツクに投稿されているお話の中で一番好きです。更新楽しみに待っています。 (4月4日 19時) (レス) @page42 id: 159543e1b4 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - アッキーナさん» 読んで頂きありがとうございます！嬉しいお言葉です✨ (2月8日 7時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
アッキーナ(プロフ) - 素敵なお話すぎて一気に読んでしまいました！この先の展開楽しみにしてます。 (1月31日 16時) (レス) id: ee5b45e1af (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - 海嵐さん» ありがとうございます！今後の展開も楽しみに読んで頂けたら嬉しいです！ (1月6日 18時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2023年12月29日 19時
