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｢業務的やな｣
『業務なので』
｢丸ちゃんかわいそ｣
スマホを受け取った大倉は、ポツリと呟いて苦笑した。
｢あいつ絶対寂しなって掛けてきたんやで｣
｢あ〜、マルらしいなぁ｣
村上の推測に、錦戸も頷いた。
『仕方ないですよ。丸山さんは明日の朝から大阪で仕事なんですから』
｢ちゃうよ｣
正論を返したつもりだったが、村上は首を振ると、ええか？と語り始める。
酔っぱらいの説教が始まったか。
私は新しく来たハイボールに口を付けながら、適当に耳を傾けた。
｢ほんまはマルもAちゃんと仲良うしたいねんて。それでこんなわちゃわちゃした動画が送られて来たもんやから、わざわざ気色の悪い電話よこしてきたんやって｣
『気色の悪い･･･』
さすがは村上。今日も鋭い言葉のチョイスだ。
｢確かに。Aちゃん、丸ちゃんのファンて公言しておきながら、本人にはけっこう態度厳しいもんなぁ。というか、塩対応？｣
そう言って唐揚げを頬張る大倉。
｢なんでなん？｣
一方の錦戸は、人に質問しておきながら、手元のスマホを世話しなくいじっていた。
『なんでって、そんなに冷たくしてる自覚はありませんけど･･･』
｢え、無意識って方がむしろ嫌やわぁ」
無意識、か。
好きだからこそ、知らないうちに遠ざけようとしていたのだろうか。
仲良くなって、あの人の事を知れば知るほど、その心はファンという枠の中では収まらなくなってしまう。
そうなったら、私は───。
『まぁ、関ジャニ∞の丸山隆平が好きってだけで、プライベートの丸山さんまで好きな訳ではないので』
「うわっ、それ本人に言ったら絶対あかんで？」
苦い表情の大倉に、残りの二人も大きく頷いた。
『言いましたよ？もう随分と前ですけど』
｢恐ろしい子やわ･･･｣
頭を抱えた大倉を一瞥し、私は勢いよくジョッキを煽った。
炭酸がビリビリと喉を伝っていく。
───別に、私の発言なんて、あの人はさして気にも留めていないだろう。
もっと、本気で好きだと言ってくれるファンの子はごまんといる。
あの人の世界に、私が入れる隙など1ミリたりともないのだ。
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めめこ(プロフ) - 8七色8さん» 設定ができたようで安心しました！ご不便をおかけしてすみません。これからも作品を楽しんで頂ければ幸いです！ (2019年5月30日 18時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
8七色8(プロフ) - お返事ありがとうございます！何回かしてやっと設定できました！こちらこそ丁寧にありがとうございます。凄く面白くて一気に読んでしまいました♪ (2019年5月30日 18時) (レス) id: 8c103056a2 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - 8七色8さん» 初めまして。ご指摘ありがとうございます。[最初から読む]のボタンの上に｢苗字、あだ名の設定が可能(設定する)｣という所がありますので、そちらから再度設定してみて頂けますでしょうか？分かりづらく申し訳ございません。 (2019年5月29日 16時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
8七色8(プロフ) - 初めましてあだ名を設定してもちゃんのみの表示なのは仕様ですか？ (2019年5月29日 13時) (レス) id: 8c103056a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年3月21日 21時
