＊40(丸山side) ページ40
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無情に閉まった扉を、俺はしばらく見つめていた。
やはり、どうも距離が縮まらない。
勇気を出して、生ぬるいジャブを打ってみたが、どれも掠める気配すらなかった。
｢俺、全然相手にされてへんやん･･･｣
深い溜め息をついて、とぼとぼとリビングへ入った。
ソファにもたれるように座って、何の気なしにポケットのスマホを取り出す。
今日は楽器の搬出手伝ってくれてありがとうな！(^o^)v
とか、彼女にメールでも入れてみようか。
いや、そもそもプライベートのメールを知らないから、必然と会社のメールに送る事になる。
｢さすがに、それはできへんな･･･｣
では、お礼の電話でもしてみようか。
いや、これから仕事に戻ると言っていたし、それは迷惑になるだろう。
───結局、何もできない。
どうにも動けないのがもどかしくて、心のモヤモヤを投げ出すように俺はソファへ寝転がる。
そしてハッとした。
｢･･･俺、完全に惚れてもうてるやん｣
他人から見れば、今さら気付いたのかと呆れられるだろう。
正直、俺だって本当はそれくらい気付いていた。
だが、これまでずっと直視しないようにしていたのだ。
本気で好きな訳じゃない。
ちょっとお気に入りの女の子。
仕事に一生懸命で、真面目で、でも話や行動は面白くて、近所の妹的な存在の女の子だと、そう思うようにしていたのに。
｢どないしよう･･･｣
自覚してしまったら、もう止められなくなる。
どんどん鼓動が早くなって、胸が軋んだ。
俺は、この恋の行く先を知っている。
アイドルという仕事を全うするなら、彼女への気持ちは無かった事にしなければならない。
それが、この職業の代償なのだと思う。
よく、アイドルって職業は羨ましいねと言われる。
沢山の女の子からチヤホヤされて、綺麗な衣装を着せてもらえて、楽しい事ばかりやってお金が貰える。
もちろん、この仕事は楽しい事ばかりじゃないし、苦労だってたくさんある。
でも、それと同じくらい楽しい事や嬉しい事があるのも事実だ。
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めめこ(プロフ) - 8七色8さん» 設定ができたようで安心しました！ご不便をおかけしてすみません。これからも作品を楽しんで頂ければ幸いです！ (2019年5月30日 18時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
8七色8(プロフ) - お返事ありがとうございます！何回かしてやっと設定できました！こちらこそ丁寧にありがとうございます。凄く面白くて一気に読んでしまいました♪ (2019年5月30日 18時) (レス) id: 8c103056a2 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - 8七色8さん» 初めまして。ご指摘ありがとうございます。[最初から読む]のボタンの上に｢苗字、あだ名の設定が可能(設定する)｣という所がありますので、そちらから再度設定してみて頂けますでしょうか？分かりづらく申し訳ございません。 (2019年5月29日 16時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
8七色8(プロフ) - 初めましてあだ名を設定してもちゃんのみの表示なのは仕様ですか？ (2019年5月29日 13時) (レス) id: 8c103056a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年3月21日 21時
