流石に一旦まずったかも。 (ページ10)

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7.騙しているページ10

akn side

ウサギ小屋で見つけた少女。
まさしく、叶さんが探していた女の子だった。

しゃがんでペットボトル片手にノートを持ち上げている。

最悪と言った女の子に返事をしたら
驚いた顔でこっちを向いた。

気づかれてなかったのか…俺…。
と内心思いつつも彼女の持つノートが俺のだということを伝える。

Eにいる彼女を探して欲しいと言われて細工したものだから、ただの自作自演である。

どうにか連絡先まで漕ぎ着けなければ。

すると眉をひくっと動かして視線を別の場所に移した。

『あー、そーゆーことね』

と思えば察したような声を出すから
何か気に触ることをしてしまったのかとビビり肩を揺らしてしまった。

『そんな動揺しないでよ。あたしEクラスだよ？』

しかもちゃんとビビり散らしたのがバレている。なんて何と情けないことか。
が、おや？これはもしや、勘違いをしてくれているのでは？

嬉しくなり、思わず言葉が漏れる。
誤魔化すために適当に言ってしまったが大丈夫だろうか。

「ﾊｯ、…ご、ごめん…」

話を聞かずぼーっとしてしまっていたことを謝罪すると
謝罪はいらないと言われた。尚且つ話を聞いてくれるというのだ。

これは連絡先を交換するチャンスでは？？
三枝明那行きます！！！