流石に一旦まずったかも。 (ページ26)

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22.幼馴染ページ26

複雑に連なる螺旋階段を登り、扉を開けて
Sクラスの教室を見つける。

この学院何が面白いって、うちの学園はEクラスが全学年集結させられてるけど、こっちはSクラスが集結してんだよね。

だからSクラスに登るのは難しいし謎に神格化かれてる人もいる。例えば虚空教の教祖様だったり、お狐様だったりね。

しかもこの学院のSクラスは自習がほとんど。
月初めに1日5時間一科目を4回やったらあとは全て自習なのだ。しかも学院自体が寮でもあるため、教室で過ごす人が多いのだ。

まぁもう月初め(始業式)から1週間ほど経っているので今はもう自由だろう。

『おなが〜はる〜？』

n「お？ガチで来たんか、お前」

k「信じてなかったの！！？」

『やばすぎ。何年の仲だよ。』

扉に寄りかかりながら声をかければ直ぐにこちらに来てくれるあたり相変わらずのようだ。

『藤士郎は？』

k「もちさんと委員長と一緒に学院長室に走ってったけど…」

『ありゃ。こりゃなんかあったなぁ。』

きてそうそうに学園に戻らなきゃ行けなさそう。
なんてったってこの世界に能力の学校は２つしかないからね。ま、もう一校これからできるらしいけど。

n「ま、俺らも駆り出されるだろ。そしたら一緒に行くか」

『うい。』

g「Aちゃん！！」

廊下から自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。

『藤士郎どした、ｯおわ』

肩を掴まれ、無駄に整った顔を近づけられる。

g「今直ぐ学園に戻って、僕達Sクラスも直ぐ行くから。」

『めんどくさ』

k「こら。」

なんで、私が手伝わなきゃいけないのかねぇ〜。
…うちの可愛い藤士郎が深刻そうな顔してるから行くしかないか。