流石に一旦まずったかも。 (ページ24)

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20.翼が欲しい少女ページ24

srm side

わたくし、自習の時間に情けないのですが紙で手を切ってしまいまして絆創膏を貼る前に手を洗おうと別室の先生に許可をもらっていましたの。

そしたら、！

空から綺麗な黒髪の女の人が落ちてきましたのよ！！
制服はここのでしたし、上から落ちてきたってことは
わたくしより上の学年の方なのでしょうけど

慌てて窓から身を乗り出したら…

窓に仕掛けられていた能力装置に引っかかってしまって、
教室に転送されてしまいましたの、…。

あの方はなぜ出れたのでしょうか、？

ちらりと見えた時は
平気そうでしたが本当に大丈夫なのかしら、

「心配ですわ〜ｯ！！」

たった1人の寂しい教室に声が響くその現状が酷く苦しく感じてしまう。

「はぁ、こんな能力さえなければもっと自由でしたのに、」

あわよくば1年から3年まで全ての学年の人が押し込まれるEクラスに落ちて仕舞えば自由でいられたのに。

もっといろんな人と仲良くなれるのに、。

なんて強欲ですわよね、サロメ。