流石に一旦まずったかも。 (ページ18)

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14.Eクラスの男ページ18

you side

Eクラス前まで戻り思いっきり扉を開ける
教師は私の事情を知っていて、能力が無駄に有能だということも知っている。だからあまり何も言わない。

「…Aさん早く席につきなさい。」

が流石にここまで何も言わないのはおかしい。
どうせ、と思い翠髪の男を見て、小さく舌打ちをした。

私が見たらすっと目線をずらしたから。

あ”ー、めんどくさ。

制服の上から着たバッチのついたニットを隠すために買ったパーカーのポッケに手を突っ込んで静かに席に座って足を組んだ。

授業はもう終わる。

文句ぐらい言わせてもらう。
アイツら4人組と明那の分も込めて。

教師は腕時計を確認すると、ならないチャイムに舌打ちをこぼして廊下へ出ていった。

出ていって速攻本を開いた翠髪の少年の前に立って

本を取り上げる。

『落ちこぼれの私らの面倒を見てくださってどーも。』

「…なんですか。」

『君さ、さっきわざとアイツらに私を売ったよね？』

目の前のコイツににっこりと笑顔を向ける

「勘違いはやめてください。僕は関係ないです。」

「…本を返してくれません？」

『嘘だね。所詮温室育ちのガキンチョが、あたしの能力すら知らないのに、騙せると思うなよ。』

…生徒会2年SクラスのEクラス監査役、緑仙

パキ、と机の上にある彼の手から音が鳴る

イラついてんだざまぁみろ

Bクラスになったのも能力と使用条件がめんどくさかっただけ、温室育ちのガキに負けるわけがない。

イラついてんなら尚更な

『Eクラスの人間、全員ここから出ろ、死にたくなきゃな』