流石に一旦まずったかも。 (ページ13)

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10.増えすぎているページ13

you side

昨日(始業式)は散々だったと思いながらクラスの前までスマホ片手に歩く。

うっすらと気配を測るとEクラスの中でで数名が静かに怯えながら席に着いている。

がそんなのも気にせず大雑把にドアを開けて
窓際の1番後ろの席に音を立てて座る。

Eクラスの人間は小刻みに震え、近くの女は泣きそうになっていた。

はー、しょうもな。

そんなになるくらいなら学園なんてやめて無能力者として平和に生きればいいのに。

ま、そんな簡単にやめられないか。

そんなことを考えていればピコンと携帯が音を立てた。
すると続け様にピコ、ピピピピピコン、ピコンと

馬鹿みたいに通知が鳴り始めたのだ。

『え、きしょ。』

あまりの出来事に思わず言葉が漏れる。

明那に連絡先を渡したのは間違いだったか？

連絡先を見れば明那からはニ件知らないやつが複数名から意味のわからない連絡が入っていた。

が明那以外は目を通してブロックした。
言わば既読スルーみたいなものだ。

ちなみに明那からは連絡先取られちゃった、ごめんと気持ち悪い絵文字まみれの文と鳴き真似をした猫のスタンプが送られてきていた。

やっぱ、明那に連絡先渡したのは間違いだったかも。