SERVAMP短編集だよｫ☆

椿-両片想い- ページ2

私は1年前に椿さんのサブクラスになった
　
　
　私がいじめで苦しんでいた時に
　
　
　あの人は手を述べてくれた
　
　
　あの人はこんな私でも受け入れてくれた
　
　素敵だよと言ってくれた
　
　
　そんなあの人にいつしか恋をしていた
　
　
　
　でも、叶うはずのない恋だ
　
　
　「A、なにか考え事？」
　
　
　椿さんが私に問いかけた
　
　
　私は…
　
　
　「今日の夕飯は何かなーってね」
　
　
　ちがう、本当はあなたのことを考えていたんだ
　
　
　
　「本当に？最近怠惰の兄さんの尾行に疲れてるんじゃないの？」
　
　
　
　椿さんは優しい…
　
　
　
　
　でも、恋愛面では私のことなんか見てないんだろうな
　
　
　
　「そんなことないですよ…
　椿さんって好きな人とかいるんですか？」
　
　
　
　私は思いきって聞いてみた

　
　
　「んー？いるよ…」
　
　
　
　あぁ、終わった、私の初恋…
　
　
　
　
　「そうですか、私、少し外に出てきます」
　
　
　
　「ちょ、A！いまは夜だし危ない！」
　
　
　私は黙ったまま外に出ていった
　
　
　胸が苦しいよ……
　
　
　
　
　こんな思いするぐらいなら
　
　
　
　
　いっそ死んでしまえばよかった
　
　
　
　「あれ、憂鬱の下位吸血鬼の…
　Aちゃんじゃーん？
　なに？俺の尾行？」
　
　
　有栖院御国？！
　
　
　首筋に冷たいものを感じた。
　
　
　
　恐らく嫉妬の真祖の銃だろう
　
　
　
　「今は尾行じゃありませんよ？
　銃を向けないでください
　今はそんな気分じゃないので」
　
　
　私は睨みながらそう言った
　
　
　
　「君馬鹿なの？
　捕まえた獲物を離すわけないじゃん？
　なに？いつもより機嫌悪いね？
　椿と何かあった？」

　
　
　あ、この人なんでも分かってるんだ
　
　
　
　「別にあなたには関係ないでしょ？」
　
　
　
　「関係あるよ？…
　だって好きな子が泣いてるんだもん」
　
　
　
　は？何言ってんだこいつ
　
　
　
　「からかわないでください」
　
　
　
　
　「からかうつもりは一切ない
　本当に愛してるし
　敵どうしでおかしいのはわかってる
　けど、Aのことが本当に好き
　俺だったら君を悲しい思いにさせない」
　
　
　…………いっそ、椿さんのことを
　
　
　
　忘れてしまうか……
　
　
　
　でも、そんなことできるわけない…
　
　
　
　
　
　
文字数の問題で次行きます↓

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