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時間通りに鳴る家のチャイム
そんなものに、緊張するのは初めてだ。
「 はーい… 」
少しだけ開けたドアから 外を覗くと
手が伸びてきて、全開にされる。
手「 お待たせ 」
そう言ってふわりと笑う
「 …祐也くんっ 」
私の彼氏。手越祐也。
だから…祐也くんの笑顔、好きすぎるって
大きい胸の中に飛び込むと
また笑いながら 私の頭を撫でてくれる。
手「 そんな可愛いことしたらさ、祭り行く気なくなるんだけど?」
「 え…それはやだ 」
手「 家でゴロゴロする?」
「 お祭り行く!いちご飴!花火!!!」
手「 必死。笑 はいはい、行こ 」
体を離して手を取り、外へ連れ出す。
そう、今日は夏祭り。
付き合ってからは 初めて行くんだよね
まだまだ二ヶ月目だもん
ちなみに、呼び方は祐也くんになったし
敬語も外せって強制された。笑
だから少しだけ 先輩呼びできないのが悲しいかな?
手「 A、浴衣似合う 」
「 そう…?」
手「 うん、可愛い 」
だから、絶対離れんなよ。って
もっと力を込めて手を握られる
そういうとこ、好きなんだよね
手「 他の男が見てたら目潰そっか?」
「 そんなことしなくていい!」
手「 必要だと思うけど… 」
そしてこの、嫉妬深い所とかは相変わらず。
でもさ、正直
私の浴衣姿なんかより 祐也くんだと思うの。
スタイルも顔も完璧だから、モデルさんより似合ってる
「 祐也くん、逆ナンされないでね 」
手「 何それ、笑 」
「 かっこよすぎるんだもん 」
私でさえも、顔が赤くなるくらいなのに…
不安で仕方ない。
手「 こっち向いてよ 」
「 今は…やだ 」
伸びてくる手を交わしたのに、
無理やり 祐也くんの方に向けさせられて
触れるだけのキスを残していく。
「 ...もうっ 」
手「 大丈夫、他の女は俺の中でいない存在だよ 」
「 それちょっと怖い 」
冗談のようで本気の祐也くんに笑いながら
お祭りへと向かった。
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葵ゆき - 1つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います。で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです!ありがとうございます〜!!(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です!!続編楽しみにしています!!これからも応援してます! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです(^_^)! (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。(^_^) (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真子 | 作成日時:2018年8月13日 2時