18 ページ18
.
そうしてやっと凉君の足が止まったのは
「 空き教室... 」
凉「 入って 」
そう手で先導され、言う通り入り
ドアが閉まった途端に
「 ...、っ 」
凉「 ごめん 」
後ろから思い切り抱きしめられた。
凉君の体に すっぽり埋まってしまう私
「 凉君...離して？」
凉「 できない 」
...負けたらダメ
私が思っている人は、手越先輩でしょ？
二年間 ひたすらに片思いし続けてきたのは
彼じゃない。
「 お願い、離して...っ 」
凉「 なんで先輩なの？」
「 なんで、とか分かんないっ 」
ただ気づけば 好きになってしまってた訳で。
こんなこと、折角一途に思い続けてきたのが水の泡になる。
凉「 でも、Aが言ったんじゃん 」
「 ...え？」
凉「 辛いって、それ助けてって意味じゃないの？」
...助けて
そう言われて
違う、と首を横に振ることはできない
でも私の言う助けては
「 凉君に出来ることじゃないよ...っ 」
私は酷い女だだから、
早く別れてほしくて仕方ないんだもん
凉「 、なんだよそれっ 」
だけど私の言った言葉は
凉君にとって 違うように捉えたらしく
「 キャッ！」
壁まで追いやられ、腕を固定された。
凉「 ずっと好きだったんだよ？俺は。
なのに俺に出来ないって...何？」
「 違うよ、凉君っ！」
凉「 先輩のことくらい忘れさせれるって 」
違う、
忘れたいんじゃない。嫌いになりたいんじゃない。
勘違いしてるんだよ、凉君。
そう言いたくても
「 ...んんっ、！」
喋らせてやらない、とでも言うように
強引に唇を塞がれる。
暴れ回っても、彼は気にせず
どんどん激しくなるキス
「 ...やっ、ぁ 」
息が苦しくて、口を開けた瞬間に
入り込んでくる 凉君の舌。
嫌だ、違う、彼じゃない、こんなことしたくない
誰かに
誰かにこんなとこ見られたら
そう思った瞬間
ガラガラガラ_______
教室のドアが空いた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NEWS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっぴ - めっちゃキュンとしました。 (2021年8月20日 9時) (
レス) id: 3444bbd4e6 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - しゃねるさん» ありがとうございます〜！！！（＾_＾） (2018年8月15日 20時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
しゃねる(プロフ) - もう…ほんとおめでとうございます！引き続き頑張ってください！ (2018年8月15日 18時) (レス) id: 2443469126 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - しゃねるさん» しゃねるさん、ありがとうございます！おかげで完結できましたっ！ (2018年8月15日 12時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
しゃねる(プロフ) - 真子さん» わああああ！！！おめでとうございます！！泣 はい！もうたくさんたくさんかきます！^ ^ (2018年8月15日 9時) (レス) id: 2443469126 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真子 | 作成日時：2018年7月6日 18時
