296話 ページ47
私はさっき考えた推理を述べ、ケイジさんを見つめる。
彼は驚いたような、少しバツが悪いような、色んな感情が混じった表情をしていた。
けど私は話すのを止めない。
『だから貴方は、自分以外の二人を交換できることも知っていた。Qタロウさんはメインゲーム中に察して話を合わせたんでしょう。』
どうだ、と彼を見つめる。
数秒沈黙した彼は、降参とでも言うように両手をあげて私を見た。
「流石だね。どうやら君のことを過小評価しすぎていたみたいだ。」
『…否定、しないんですね。』
「ま、待ってくれ…！」
私たちの話に口を挟んだのはサラさんだった。
『どうかしましたか？』
「ケイジさんが私を騙していたってどうして言える…！？まだ、二回目の交換でケイジさんに賢者が送られた可能性だって…」
彼女の瞳が揺れる。
ケイジさんを信じたいが故の発言。
だから、きちんと私に反論してくれた。
……ここまで来たら、私もちゃんと話すべき、なのかな。
誰かから視線を感じる。
いや、全員の視線は私に向かってるんだけども。
明らかに違う、二つ。
ソウさんとカンナちゃんだ。
その瞳には心配の色が滲んでいて、グッと唇を噛み締めた。
『(どうして、そんなに……)』
本当に嫌だ。
信じたくない。
ケイジさんが鍵番なら…決選投票で確実に二人が死んでしまうこのメインゲームで、どっちかが死んでしまうんだ。
「A……？」
突然黙った私に、サラさんが声をかける。
私は小さく息を吐いて、絶対に言わないと思っていたソレを言うことにした。
『…二回目の交換で移動したのは、身代です。』
『二回目の交換で、私に身代が来ました。それを三回目の交換で……Qタロウさんに、私が送ったんです。』
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ルイ(プロフ) - なうなうみるきぃさん» いつもありがとうございます！把握です！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - さとりさん» 私的には同じ日に1話ずつ投稿するという風に考えております！ (2022年11月24日 20時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
なうなうみるきぃ(プロフ) - いつも作品読ませてもらってます！自分的には片方ずつ進めてほしいです。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: 11bb46ad6e (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - 並行というのはその日カンナちゃんを書いて次の日にソウさんを書くということでしょうか？もしそうなら私は片方ずつを希望します。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: efc4d587e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年11月9日 17時
