294話 ページ45
「そんなの全部妄想です…！」
サラさんは何を言っているんだ、というような表情でソウさんの推理を真っ向から否定した。
けどソウさんはそれを無視して言葉を続ける。
「僕の推理が正しければ、ケイジさんが身代で…賢者がナオさんってところかな？」
「わ、わ、私が賢者ですかぁ！？」
「うん、だから今回はナオさんに死んでもらっていいかな。」
いや、私はナオさんが身代なんじゃないかと思っている。
安全牌として投票されたにしては、上手くナオさんに集まりすぎだ。
それこそ、例えるなら私やレコさんだって安全牌だった。
ナオさんが身代でなければ…彼女があんなにすんなり当選する理由が、ない。
『(…いや、ちょっと待って。)』
そもそも最初に身代だったのはサラさんだ。
ナオさんが身代なら、サラさんから取ったということになる。
でもナオさんに、交換できるほどのメダルはあった…？
……カンナちゃんなら、あったと思う。
けど、カンナちゃんが身代ならナオさんが選ばれた理由は…？
安全牌としての票が偶然集まってしまった？
いや、ケイジさん以外に自分以外の二人を交換できることを知ってた人がいる可能性だって……
「待ってください！貴方は、一番最初に自分は身代だって…！」
「あぁ、あれ嘘だよ、平民だもん。」
『！』
その一言で私は思考を停止させ、血の気が引いていくのを感じた。
だって、もしそれが本当だとしたら……
「そんな…！！だったら条件は一緒じゃ…！」
「そっか…ケイジさん以外誰を選んでも一緒か……じゃあカンナに投票しよう。一番価値がないからね。」
「ソウ、さん…」
やめて、やめてソウさん。
貴方には何か考えがあるのかもしれない。
カンナちゃんを守ろうとしているのかもしれない。
けど、さっきの発言……平民だとカミングアウトしたのは、絶対に悪手だった。
そして敵を作るその言動は、貴方の首を絞めていく。
「もういい。」
静かに、でも怒気を孕んだその声がホールに響いた。
声の主は、身代だと疑われている彼。
「久々だよー…人をここまで嫌いになったのは……言っとくけどおまわりさん、メダルなんてとっくに使い切ってたんだ。」
「あはは…信じろって？」
笑みを崩さないソウさんに、ケイジさんはいつものような口調のまま、一切温度の無い声で続ける。
「ソウ。君は最終的におまわりさんが身代だって言いたいんでしょ？残念だけど…＿＿＿鍵番なんだよねー。」
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ルイ(プロフ) - なうなうみるきぃさん» いつもありがとうございます！把握です！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - さとりさん» 私的には同じ日に1話ずつ投稿するという風に考えております！ (2022年11月24日 20時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
なうなうみるきぃ(プロフ) - いつも作品読ませてもらってます！自分的には片方ずつ進めてほしいです。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: 11bb46ad6e (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - 並行というのはその日カンナちゃんを書いて次の日にソウさんを書くということでしょうか？もしそうなら私は片方ずつを希望します。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: efc4d587e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年11月9日 17時
