285話 ページ36
「映像は…本物だ。」
彼ら二人の討論の末、ケイジさんは映像が本物だと認めた。
他の犠牲者のビデオと同じく、あればケイジさん最初の試練。
「女性の名前は…
『(笹原恵…って。)』
確か一回目のメインゲームの時、サラさんとギン君が持っていた破れた紙に書いてあった名前だ。
確かにケイジさんはその時、その名前を見て反応していた。
そこからぽつぽつと、彼の過去が語られた。
昔ケイジさんは、ある事件の犯人を射殺してしまった。
ケイジさんの教育係だった笹原メグミさんは、その事実を隠蔽した。
法に裁かれることも無く、罪を償うことも許されなかったケイジさんは……
「ククク…彼女は俺を守った恩人だよ。忘れられない、最低の恩を着せた…ね。」
『(ケイジさん……)』
以前、彼と幻影の話をした時、彼も幻影を見ているんだろうと気づいた。
ケイジさんが幻影を見るようになった理由は、笹原メグミさんや、過去の出来事に関係しているんだろうか。
「……ごめんね、皆、黙ってて。おまわりさん…本当はもう、警察官じゃないんだ。」
『(そうなんだ……)』
ケイジさんが警察官を辞めているということに驚いた。
けど、そんなにショックは受けなかった。
「ビックリだよ。とんだ危険人物が身近に潜んでたんだね。」
「…投票されても文句は言えないさ。」
「あのぅ…皆さん…投票と言えば、そろそろ決断するタイミングだと思います…」
『(え……)』
「誰に投票するか…決選投票に残る四人を決めるべきです。」
「ニャアア！？」
「そんな…！いくらなんでも早すぎる！」
割り込んできたハンナキーの言葉にギン君やサラさんが驚いていたけど、よくよく考えればわかったこと。
『(…そうか、今回は役職交換を推理する時間が必要なんだ。)』
一回目のメインゲームのように疑いあってばかりじゃ、時間が圧倒的に足らない。
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ルイ(プロフ) - なうなうみるきぃさん» いつもありがとうございます！把握です！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - さとりさん» 私的には同じ日に1話ずつ投稿するという風に考えております！ (2022年11月24日 20時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
なうなうみるきぃ(プロフ) - いつも作品読ませてもらってます！自分的には片方ずつ進めてほしいです。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: 11bb46ad6e (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - 並行というのはその日カンナちゃんを書いて次の日にソウさんを書くということでしょうか？もしそうなら私は片方ずつを希望します。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: efc4d587e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年11月9日 17時
