275話 ページ26
「これより、第二回メインゲームを開始いたします。」
私の思考をぶった切ったその声は、息苦しさを感じるほど重いこの場の空気をさらに重くした。
けど……ここで黙ってても何も変わらない。
ソウさんも同じことを思ったのか、皆に向かって声をかけた。
多少ピリッとした空気が流れたものの、全員が覚悟を決めた話し合いが始まる。
「まずは四人の候補者を出すために話し合おう…生き残るのは誰なのか…死んでいいのは誰なのか。」
ケイジさんの言葉にサラさんが頷き、他の皆も戸惑いながら首を縦に振る。
「待てよ！」
そんな中、ある人が声を上げた。
「レコ…」
「今回は前と違って、カード交換が何度も行われたんだ！疑い合わなくたって、推理していけばきっと身代と鍵番の所持者も分かるはずだ！」
「…皆が正直に話せば、ね。」
「…嘘をつくってのか…？」
「…少なくとも、身代は真実を言わないでしょ？」
震えた声で尋ねるレコさんを宥めるように、ケイジさんが甘くは無い優しい声を出した。
「それなら推理をするのは四人の候補者が出てからでいい。」
「そっか、候補者じゃない人は正直に話せるからね。」
ソウさんの言葉にケイジさんが頷く。
「それにもし今、全員のカードが判明したとして…投票するのは…きっと地獄だよ。」
……私としても、それは避けたい。
今ここで役職がバレてしまえば、後はもう信用勝負。
平民同士が死を擦り付け合うか…賢者に押し付けるか…
そのどっちかになるだろうけど、例えばもしサラさんが平民か賢者だとして、それがわかったところで皆は彼女に投票しようとは思わないだろう。
人徳の差、というのだろうか。
ケイジさんがどこまで考えているのか分からないけど、死の擦り付け合いになるということはやっぱり分かっていて。
それを聞いたレコさんが苦々しげに同意した。
「その上で言うぜ！！ソウ！！私が怪しいと思っているのはお前だ！！」
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ルイ(プロフ) - なうなうみるきぃさん» いつもありがとうございます！把握です！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - さとりさん» 私的には同じ日に1話ずつ投稿するという風に考えております！ (2022年11月24日 20時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
なうなうみるきぃ(プロフ) - いつも作品読ませてもらってます！自分的には片方ずつ進めてほしいです。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: 11bb46ad6e (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - 並行というのはその日カンナちゃんを書いて次の日にソウさんを書くということでしょうか？もしそうなら私は片方ずつを希望します。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: efc4d587e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年11月9日 17時
