274話 ページ25
扉の先を進むと、見覚えのあるその場所。
一回目のメインゲームと同じ場所だろうか。
それとも、同じ作りの違う場所だろうか。
皆がぽつぽつと集まり始める。
その表情は暗く、空気も重苦しい。
だがしかし、一番顕著に現れているのは混乱だった。
全員ガシューとポエミーのやり取りが気にかかっているんだろう。
「おや、騒がしいですね。お呼びですか？」
ザワザワとしている私たちの前に、その原因が現れた。
「テメー…！ホエミーが言ってた不正ってなんだよ！！」
「不正…？なんのことやら。」
問いただそうとしたレコさんに対し、ガシューは首を傾げてとぼける。
「よいですか、本当に不正があれば議論中に明らかになるはずです。仮に発覚すれば処置をいたしましょう。」
「ふざけんな！不正の判断はテメーがするんだろうが！」
「…ガシュー、せめてハンナキーを呼べ…！不正の判断を下せるように…！」
「…いいでしょう。それで気が済むのであれば。」
ハンナキーを呼べと言ったサラさんの判断は正解だったと思う。
ガシューの不正を主張しているのはホエミーだけど、彼女は三階のフロアマスターではないから拒否される可能性がある。
それならば最初からハンナキーを呼んでもらった方がいい。
……そう、不正があれば議論中発覚するんだ。
それなのに、どうしてガシューはあんなに余裕そうな態度なの？
絶対にバレない自信があるのか、それともバレたとして痛くも痒くもないのか。
「それでは、第二回メインゲームを…」
「待ってくれ！！」
ガシューの声を遮って現れたのは、今まで姿の見えなかったQタロウさんだった。
苦しそうに息を整える彼を見て、ガシューが表情を変えないまま嬉しそうな声を出す。
そういえばあの時は急いでいて気にも止めなかったけど、ケイジさんがQタロウさんを背負っていたような…？
『(…ってことは、タブレットを無くしたのはQタロウさんの可能性が高いかもな。)』
強制的に役職が交換されるというこの特殊な状況において重要なタブレットを不注意で落としたなんて考えにくいし、誰かに気絶させられたか事故で意識を失って、その時にタブレットを盗み取られたと考えた方がよっぽど現実的。
問題は故意でQタロウさんが気絶させられた場合、誰がどういう意図でそれをやったのか…
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ルイ(プロフ) - なうなうみるきぃさん» いつもありがとうございます！把握です！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - さとりさん» 私的には同じ日に1話ずつ投稿するという風に考えております！ (2022年11月24日 20時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
なうなうみるきぃ(プロフ) - いつも作品読ませてもらってます！自分的には片方ずつ進めてほしいです。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: 11bb46ad6e (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - 並行というのはその日カンナちゃんを書いて次の日にソウさんを書くということでしょうか？もしそうなら私は片方ずつを希望します。 (2022年11月24日 19時) (レス) @page18 id: efc4d587e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年11月9日 17時
