55話 ページ6
「もうやめろ！！ジョー！！」
その一声は、ホールいっぱいに響き渡った。
声の方向へと皆が目を向ける。
ジョーさんの声を遮ったのはレコさんだった。
「やめてくれ…！それ以上は…頼むから…！私が話す…！全部…！聞いちまったんだ…全部。」
そう言って、レコさんは苦々しげに顔を歪めながら話してくれた。
あの投票の、真実を。
「あの投票の間際だ…ミシマは、隣にしか聞こえないような…小声で言ったんだよ。」
＿＿＿ナオさん…ナオさん…お互いに票を入れあってみましょう、ナオさん。＿＿＿
「アイツがそんなことを…？」
レコさんの言葉に、Qタロウさんが疑問符をつけて呟く。
「ただの操作テスト…そう思って言われるがままにナオはミシマに投票したんだろうぜ…でも、ミシマは自分に投票した！」
「万が一の時…教え子を守るために…か。」
ケイジさんの声は、レコさんの一声よりずっと小さかったけど……私たちに、何よりナオさんに重くのしかかったと思う。
「ナオが犯人捜しをしなかった理由だ…」
自分のせいで、誰かが死んでしまった。
それがどれほど苦しいのか。
私は知ってる。
「あの投票を悪意とか！殺意とかで語らないでくれ！あの死は事故だったんだ…！」
「私は…ああぁ…あの時…私が…私が先生に入れなければ…！」
ナオさんが泣き崩れる。
後悔と悲しみの涙を流して、嗚咽を零して。
その様子を見たジョーさんは、ナオさんに謝る。
「ごめん…ごめんナオさん！他人に投票する奴は悪意があるんじゃないかって先入観があったんだ…！オレが自分に投票したから…」
その言葉にサラさんは驚いたのか、思わずと言った感じで大きな声を出した。
「待て！ジョー！お前は自分に投票したのか！？」
「え？ああ…」
困惑しながらも頷いたジョーさんを見て、サラさんはソウを睨みつける。
「ソウさん！アナタはジョーに投票したと言っていたじゃないか…！」
「言ってないよ、そんなこと。」
それは、意見の食い違い。
きっと嘘をついているのはソウさんだろうけど。
あの人は、どこからメインゲームに向けて動いていたんだろう……
最初から、かな。
いつからこのメインゲームのことを知ってたかにもよるけど……
何を考えているのか分からない。
何をしようとしているか分からない。
けど私は、ソウさんについて行くしかない。
生き残るために。
価値を見つけるために。
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
