84話 ページ35
『(……後、もうちょっとだったのに。)』
結局、こうなってしまった。
「残念だったね、カイさんの負けだ。」
「わかっていました…貴方に身代の可能性がある限り、選ぶのはリスキー。」
「それだけじゃないさ。もし、感情でボクを選んだらそれは意思なんだ。でも、皆は理で選んだ…酷いよね。〈この投票は自分の意志じゃない！〉そういうふうにみんな自分をごまかしてるんだよ。」
ごめんなさい、と。
嗚咽とともに流れ出るその言葉は、カイさんに、どう聞こえたんだろう。
「うふふ、さあ皆さん。楽しい答え合わせの時間ですよ！まず賢者！最後まで偽物が足掻きましたね〜。正解は佐藤戒さんでした〜！」
足掻き…そう、足掻いた。
私は足掻いて、もがくことしかできなかった。
「次に鍵番！2人の激闘は見ごたえありましたね〜！なんと千堂院沙良さんでした〜！」
「もう…やめて…」
か細く、今にも壊れてしまいそうなほどの声。
サラさんは今まさに、絶望していた。
「そしてー！身代！役目を全うできず、死んでしまう方が〜…」
「お願い…！！」
「ジャーン！手綱丈君でしたー！」
サラさんの言葉を無視して、ホエミーはそう言った。
「…………はは…は…その…なんつーかな………みんな…ごめん…騙しちまって…」
…彼は、お人好しだ。
きっと彼は、皆を死なせたくなかった。
だからあの時、こんなことを言った。
＿＿＿俺は…本当の鍵番が誰かを言う。だから…みんな、その代わり俺に投票しないで欲しいんだ！！＿＿＿
本当に自分を選んで欲しいなら…本当に自分だけ生きていたいなら、あんなこと言わない。
俺に投票しないで欲しいなんて、言わない。
死にたくなかっただろう。けど、自分が選ばれれば自分が選んだ一人以外は全員死ぬ。
そんな状況で、苦しんで、辛くて。
……こんなこと考えたって、お前に何がわかるんだと、そんな声が聞こえた気がした。
「ば…バカ野郎！！なにがごめんぜよ！！お前さんは…オレ達の…オレ達のせいでこんな…！！恨めしくねーのかよ！！」
「わかんねー…わかんねーよ…だって…みんな悪いヤツには…見えねーんだもん…ソウさんやアリスさんだってきっと本当は…良い人だと思うんだ…」
ソウさんとアリスさんの表情が歪んだ。
ジョーさんの言葉に…何か、感じているんだろう。
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
