82話 ページ33
「……身代の可能性があるのは、君も一緒でしょ？」
『っ……』
あぁ、痛いところを突かれた。
いや、もしかしたらこれは、救いの手なのかもしれないけれど。
私は死にたくない。
でも……私のせいで誰かが死ぬのは嫌だ。
これは善でも、偽善ですらもない。
ただ私が、責任を負いたくないだけ。
命を、背負いたくないだけ。
そんな身勝手。
だから……私のカードを取った可能性のあるカイさんに、死んでもらう訳にはいかない。
「……最早、投票の筆頭が私になるのは明らかでしょう。」
『！』
「ですが…ですが、私は…＿＿＿死にたくありま、せん。」
その言葉は、痛いほど突き刺さった。
死にたくない、まだ生きていたい。人間として当然の欲求。
当然の、権利。
私達はこんなゲームにその権利を奪われ、弄ばれている。
「身代は…ジョー君でしょう。私には確信があります…途中から賢者に成り代わるような行動が見受けられた。だからこそお願いです…ソウ君に投票してください！！」
「あはは、なんで僕？」
「彼は危険な男です！！必ずチームワークを乱し、皆を危険に陥れる…！！私は確かに誘拐犯側と接触がありました！しかし、生かしてくだされば全てを話します！！脱出に有用な情報は私の手の中に…！！」
そうだよ、そうだよ。
だから私に投票してよ。
私に……背負わせないでよ。
ジョーさんの賢者だという訴えも、カイさんの殺さないでくれという懇願も。
「投票の時間です。私語を慎むように。」
ホエミーが止め……誰も、何も答えることは無かった。
それでも、
「私を、殺さないでください…！！」
カイさんの心からの叫びが、頭にこびりついている。
この決戦投票。
やっぱり私はここでも、自分に票を入れる。
それが一番楽だから。
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
