80話 ページ31
「Aちゃん、鍵番の絵柄は何が書いてあったか教えてくれるかい？」
『……』
私は黙ったまま、ケイジさんから目を逸らした。
これはただの嘘。
賢者を騙るための演技。
私を賢者だと信じ込ませるためのもの。
もし、私が賢者じゃないとバレれば…カイさんが賢者であると確定する。
カイさんは誘拐犯側の可能性が高い人だ。
もしその人が賢者なら……私は彼に、助けられたかもしれない。
私のために、賢者のカードを取ったのかもしれない。
私のせいで、死ぬのかもしれない。
そんなのは許されない。許せない。
「あはは、嘘をついていたんだね、A。偽物を騙るのは諦めたんだ？」
『……わかってるくせに。』
今度は、口に出した。
別にソウさんに対して敵対する発言は構わない。
後で怒られそうになっても……それが私の仕事だったと言うだけだ。
「何の話かな。わからないよ。」
『……バカみたい、だ。』
気づかない人たちも、何も出来ない私も、こんなゲームも、全部。
「カイ…さん。それから…A………」
「はい…？」
『…はい。』
あぁ、サラさんは気づいたんだな。
質問の意図も、ジョーさんの事も。
サラさんの気持ちは、私には、もう図りきれない。
「占いの結果を…教えてください…」
「よせよサラ！！今更カイさんやAの話を聞いても時間の無駄だ！！俺を信じろって！！」
私もカイさんも、何も言わなかった。
「ほ、ほら！2人とも…」
「二人は答えないんじゃない…答えられないんだ。」
隣のカイさんの表情は変わらないように見える……けど、こめかみから汗が流れているのがわかった。
「ルールブック�△砲呂海�書かれていた…〈占いの力で鍵番の持ち主がわかるが、占いの結果についてウソをついてはいけない〉持ち主が分かるとしか書いてないんだ。だから…絵柄を言えない、カイさんかAが…賢者です…」
「……ふ…ふふふふふ…＿＿＿命運…尽きましたか。」
『ッ！』
やめて。
言わないで。
貴方はまだ、認めちゃダメだ。
「惜しかったね。」
「ソ、ソウ！！きさん！！やっぱカンナに嘘つかせてたがや！！」
「そんなことより、カイさんの話を聞こうよ。最期の話を…」
『待ってください！！』
それは、私が皆の前で初めて出した、大声だった。
それほどまでに焦っていた。
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
