69話 ページ20
『私は賢者です…なので、もし投票先に迷ったら、私に入れてください。』
視界の端に、一瞬目の見開いたソウさんが映った。
すぐに私を見定めるような目になったから、ちょっと体が強ばったけど。
「ど、どういうことだ…！？」
『私は賢者です…だから、投票先に迷ったら私に入れていいと言ってるんです。』
簡潔に、わかりやすいように伝える。
サラさんは理解できないとでもいうように狼狽えていた。
「A姉ちゃん…何でそんなこというニャン…」
「も、もう時間がありませんよ！？」
皆がナオさんの声で我に返ったように、ハッとして焦り始める。
「後悔しないように入れるっきゃねえべや！」
Ｑタロウさんの言葉を皮切りに、皆が手元のタブレットに向き合った。
「みなさん、私は鍵番です！そこだけは忘れないでください…！」
「あはは、最後はそう来るんだね。もちろん、ボクが本物の鍵番さ。キミは本当にずるいヤツさ。」
二人の目線が交差する。
彼女は彼を睨みつけ、彼は彼女を嘲笑う。
この二人、相性最悪だな。
「いいえ！それはそっちです！ソウ…貴方には負けない…！」
「はぁ…もうさっさと投票に行こうか。そして…君が死ね。サラさん。」
私は手元にあるタブレットに視線を落とす。
画面にのっている私の顔に、指を伸ばした。
だって、誰かを選びたくなんてないから。
だったら自分を選ぶのが、一番楽だ。
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
