68話 ページ19
置いてけぼりで呆然としていた皆は、困惑して青い顔を浮かべている。
「すっかりみんな何が正しいのか分からなくなっちゃったみたいだね。」
これが、多数決デスゲームの恐ろしさ。
さっきまで誰を信じる、信じないだの話していたのがさっぱり無くなるほどの疑心。
まぁ信用度での解決を一番に否定した私が言えることではないけれど。
「み、みんなしっかりしてくれよ！サラを疑うのはおかしいって！皆殺しになってもいいのかよ！」
『(……そうか、サラさんが選ばれたら全滅なのか。)』
まぁ今サラさんとソウさんが疑われていると言っても、二人は鍵番の可能性があるんだし選ばれる可能性は低いのかな。
「…ねえ、みんなにとって最悪ってなんだと思う？」
ソウさんは皆に問いかけた。
「ボクみたいな信用の無いやつが裏切り者…？違うよね。信頼してた人が敵だった時…でしょ？」
そうだ、それは1番嫌だ。
何が起きているのか、どうしてそうなったのか。
自分の予想外の出来事は、不安、不快感の対象になる。
皆も図星だったんだろう。
黙ってしまった……けどただ一人、ジョーさんだけが声を上げることが出来た。
「あのなぁ…」
ジョーさんがソウさんに反論しようとしたとき、それを遮る声があった。
「うふふ…盛り上がってる所お邪魔しますね。」
薄く笑いながらホエミーが口を開く。
「まもなく予選投票の時間です！」
それは聞きたくなかった、タイムリミットの宣言だった。
「ま、待って！このタイミングで…！」
「どうするんだ！？結論なんざ出してねーよ！」
サラさんとレコさんが焦り始め、それをソウさんが楽しそうに見ている。
「あはは。というか誰も気づかないんだ…Aの弁明……何も聞いてないよね。」
「くっ…」
「そういえば…！」
「A姉ちゃん…！！」
ソウさんの言葉で、悔しそうにしたり、顔を青くする人が現れた。
でも私は、あんまりピン来なかった。
『(私の弁明……？)』
あぁ、そういえばＱタロウさんから、自分の価値を証明しろって言われてたな。
自分でもすっかり忘れてた。
ふむ……じゃあ、コレを言うしかないか。
『ええっと……じゃあ、一つだけ言わせてください。
＿＿＿私は賢者です…なので、もし投票先に迷ったら、私に入れてください。』
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
