62話 ページ13
「ウソってワケでは…ないかもよ。」
ソウさんは突然口を開いた。
私はその言葉で、頭が一瞬真っ白になった。
＿＿＿もしかしたら、サラさんは僕らの……敵、なのかもしれない。＿＿＿
あの時のソウさんの言葉が頭に浮かぶ。
信じたくなかった事実が、そこにあるのかもしれない。
「パソコンはパスワードでロックされてたんだ。なのにカイさんがムキになって奪おうとした理由はなんだと思う？」
ソウさんがサラさんにチラリと視線を向ける。
「……パスワードが適当だった、とか？」
狼狽えながらも少し考えたサラさんは、不安そうな声で呟いた。
きっと、それがあってるか分からなかったからだ。
「そう。笑っちゃうよね。」
「それを知ってるってことは…解除できたのか！？」
「もちろん！」
レコさんの言葉にソウさんが楽しそうに頷く。
逆にソウさんの言葉を聞いたサラさんは目を見開いて驚いていた。
「え！？何も見れなかったと言ってたじゃないですか！」
「ああ、あれウソだよ。」
シレッと暴露するソウさん。
でも…それは……そうだ。
サラさんには、言えない。
「だって、パスワードがね〈chidoin〉だったんだもん。」
「チドウインだとぉ！？」
チドウイン…千堂院、それはサラさんの苗字。
でも実際にはパスワードを入れたところは見てないから、本当にパスワードがそれなのかはわからない。
いや……あのメール見る限り、パスワードが間違っている可能性は低い。
あの時のソウさん……嘘をついている様子は、なかったと思う。
サラさんを見ると、信じられないというように顔を青くして呆然としている。
「残念だけど本当なんだ。試しにみんなの名前を入力してみてさ……最後に…一番信頼してたサラさんの苗字…千堂院を打ち込んでショックを受けたよ。」
「…私は…！あんなパソコンは見たこともない！」
ソウさんの言葉をすぐに否定するサラさん。
それをわかっていたように、ソウさんはすぐに答えた。
「もちろんこれ、サラさんのパソコンじゃないよ。」
「なら…！」
「カイさんのパソコンなんだ…だよね？」
「メールを…読んだのですか。」
「認める、んだね。」
ケイジさんが認否を聞いたけど、カイさんはまた、何も言わずに黙ったままだった。
というか、カイさんがパソコンの持ち主なんだ。
あの時、私はメールの内容にしか目がいかなかったけど…カイさんが持ち主だとわかる何かが記されてたのかな。
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ルイ(プロフ) - ライさん» そう言っていただけると凄く嬉しいです！応援もありがとうございます！これからもぜひ楽しんでください！！ (2022年7月27日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！！ストーリー大好きです…！キミガシネの小説の中でもトップに入るぐらい好きです…更新も早いし一話一話のストーリーも面白いし…これから主様のペースで頑張ってください！ (2022年7月27日 1時) (レス) @page23 id: 6b805845e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - kajtuuwnさん» すみません、迂闊でした…教えていただき、ありがとうございます (2022年7月15日 23時) (レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月15日 20時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年7月15日 19時
