8の約束 ページ9
Qタロウさんは自身の弱みとして一階の監視カメラのことを問いただされていたけど、フェイクムービーだと誤魔化していたのは感心してしまった。
サラさんとケイジさんに引き下げるという選択肢しか選ばせないようにしたのだ。
「そもそも皆でパソコンを見た後…俺はずっと気絶してたんだ。俺より怪しい奴は…他にいるはずぜよ。」
「ちょっと待ってください…そもそも何故Qタロウさんはガレキの部屋で気絶してたんですか！？」
「……覚えて、ねぇ…」
「そんな…」
「本当ぜよ…！ガレキの部屋に入った瞬間から記憶がねぇんだ！」
まぁ…そんなことをするのはあの人しかいないと思う…タイミング的にも。
「カードの交換の音がして、サラが居なくなってからは俺も探索に戻ったぜよ…ロビーのケイジと話した後、ガレキの部屋に行って意識を失ったんだ。」
「Qタロウさんでも気絶するなんて、スタンガンって物騒なんだね。」
「…ソウさん、よく凶器をご存知でしたね。」
『(ほらね…！！)』
あまりに迂闊すぎる発言にため息をついてしまいそうになったし、呆れた表情になってしまったかもしれないけど皆はソウさんしか見ていなかったからバレなかった。
しかしそれがソウさんの仕業だとバレたところで彼はどうでもよかったんだろう。そもそもさっきの発言もわざとかもしれないし…まぁそれはどっちでもいい。
結局そのままソウさんがはぐらかしたことや、Qタロウさんがもういいと言ったことで話は終わった。
そして私たちは…信じるために、疑う。
「ソウ以外で不審な行動がないか…話し合うんだ。」
何かあったかな……いや、
『(＿＿＿＿＿私…ここが勝負だ。)』
予感のような、何かが私にそう思わせた。
ここでやらなければならないと、何かが言っていた。
「…そういえば、ナオが前半のほとんどの時間嘘の間にいたのが気になったかな…今思えば、偽ミシマの件で自室に居ずらかったんじゃねえかな。」
「私、ある映像が気になってて…あの人のことを少し疑っているんです…」
「実は、真っ暗な一階を探索してた時に変な映像を見たニャン…しかも、二つも…」
「おまわりさんはギンの行動が気になるねー。どうして一階に行く方法を知ってたのかな…」
『……私は、どうしてサラさんがノエルのチップのことについて知ってたのか、気になります。』
一先ずそう答え、皆の発言一つ一つに神経を集中させた。
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ルイ(プロフ) - にしんさん» コメントありがとうございます！応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけると嬉しいです！！ (1月16日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 主人公の心情がよく見えて、すごく面白かったです！ 更新頑張って下さい、これからも応援してます！ (1月15日 21時) (レス) @page19 id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年12月24日 18時
