6の約束 ページ7
第二回目のメインゲームは混乱から始まった。
不正だなんだと騒いでいたあのホエミーはなんだったのか。
本当に不正をしているのか。
公正な判断ができないのではないか。
結局はハンナキーを呼ぶことで一先ずは収まったけど、ピリッとした重く苦しい空気は変わらない。
死を意識した、嫌な空気。
それでも…やらなければこのまま死んでいくだけだから、皆覚悟を決めた。
「まずは四人の候補者を出すために話し合おう…生き残るのは誰なのか…死んでいいのは誰なのか。」
その言い方にレコさんが、交換を推理していけば疑い合わなくったって役職が分かると言ったが、それでは全ては分からない。
少なくとも…全員が全員、真実を言う訳では無いのだから。
身代は真実を言わないと諭したケイジさんの言葉を聞き、レコさんは納得してくれた…しかし、彼女の言葉に私は思わず顔を歪める。
「ソウ！！私が怪しいと思っているのはお前だ！！」
「はぁ…？」
「待ってレコさん…！ソウさんは脱出に凄く貢献を…」
「分かってるさ…！でも、だったら誰に投票するんだ…？」
レコさんの気持ちも分かる。
今までソウさんは嘘つきで、利用してきて、嫌な奴で。でも生き残るための希望で。
けどそれは潰えた。
だから、逃げ道として今までと同じ選択をするしかない。
『(けど…ソウさんに投票されると困るんだよ、私は。)』
約束、したんだから。
レコさんの言葉に、
「じゃあ僕が一人目の候補でいいよ。」
「んな！？」
「だって僕＿＿＿＿＿＿＿身代だから。」
頭をカナヅチで殴られたような衝撃だった。
けれど思考を止めてる暇はないとすぐに冷静になる。
身代はソウさん？それは、果たして有り得るのだろうか。
本当に有り得るなら、それはもしかしたら…
でも、もしそれが嘘だとしたらこのまま身代だと騙ってもらっていた方がありがたい。
誰も…好き好んで身代に投票なんてしない。
「そうだ！僕が次に怪しい人間を指名するよ！どう？」
「……分かりました。議論が進むなら、どうぞ。」
冷静だね、とソウさんが言ったのには同意する。
彼と敵対しているサラさんがそんなに簡単にソウさんの発言を許可したのは、やっぱり客観的な判断ができるからだろうか。
そんなことを考えていた私の頭は、もう一度殴られる。
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ルイ(プロフ) - にしんさん» コメントありがとうございます！応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけると嬉しいです！！ (1月16日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 主人公の心情がよく見えて、すごく面白かったです！ 更新頑張って下さい、これからも応援してます！ (1月15日 21時) (レス) @page19 id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年12月24日 18時
