4の約束 ページ5
「ダメ…！！しっかりしてください…！！」
満身創痍の青年を、一人の女子高生が抱いている。
「もう…僕は……」
「お、おい！どうにか助けてやれねぇぜよ！？」
涙を流し、死を覚悟する青年を見て、巨漢の男が顔を歪ませる。
「むむ…この出血ではどうすることも……」
ついに青年は、言葉を発さなくなった。
「いやぁ…！ダメ、返事して…！お願い…！！」
彼女は、青年の死に涙を流した。
「私は弱い…そして、貴方は強い。」
一人の少女が、彼女と対面している。
そこは薄暗かったが、二人の表情が見えるくらいの明るさはあった。
少女は泣いているようだった。
「弱い私達は、貴方に食い散らかされる。死んでもなお、骨までしゃぶられてしまう…！」
「酷いことを言うな、君は。私達は仲間じゃないか。」
彼女は薄く笑ってそう答える。
しかし、少女は彼女を睨むばかりである。
「仲間…？私と貴方で、仲間についての認識が違っているみたいですね…貴方が仲間と呼ぶそれは、ただの踏み台だ。」
少女の言葉で彼女の笑みが消える。
「分かっているじゃないか…もう、十分だろう？君の生きる理由は、既にない。」
『貴方に…貴方に、全て奪われた…！』
少女の手には…赤いマフラーと、青いバケツがあった。
「＿＿＿＿＿＿
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ルイ(プロフ) - にしんさん» コメントありがとうございます！応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけると嬉しいです！！ (1月16日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 主人公の心情がよく見えて、すごく面白かったです！ 更新頑張って下さい、これからも応援してます！ (1月15日 21時) (レス) @page19 id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年12月24日 18時
