32の約束 ページ33
話し合ってもなかなか答えは出なかったが、ふとサラさんが思い出したように何かを取りだした。
それは、五枚ほどの何かが書かれた紙であった。
どこかで見たような覚えがあったそれを思い出そうとした瞬間、ガタッと大きな物音が辺りに響く。
「何故…！！そんな物を…！！」
私達はその時、
先程の物音は、ガシューが動揺した際に体勢を崩したことで発生した音だったのだ。
内部資料だとかなんとか怪しそうな言葉を漏らしたが、サラさんが問い詰めるとすぐ平静に戻って誤魔化してしまう。
しかし、初めての動揺も明らかに怪しい言葉も見逃す私達では無いのだ。
「謎を解く価値は、ある…！！」
「時間がねえぜよ！！この名簿の怪しい部分を徹底的に話し合うんだ！！」
順番に回ってくる紙をよく見てみると、それは左にパーセントが書いてあり、その順番に名前が書かれた名前のようだ。何かの表のように見える。
『(そういえば、ギン君が一階で見つけた紙がこれと同じものだったな…)』
この紙束は、それの完全体なのだろう。
最後に回ってきた五枚目の紙。
それを手渡してくるソウさんは何処か気遣わしげだった。
首を傾げながらもそれを受け取り目を通す。
すると、どうしてソウさんがあんな態度だったのか分かってしまった。
『(どういう、こと…？)』
測定不能 神影A…中学生
心の中で聞いても、誰も答えてくれる人はいなかった。
他の皆とは明らかに違う自分の数字に不安が溢れてくるが、紙を私で止めるわけにはいかないからすぐに隣に回す。
全員が確認し終えたところで、何か気になることは無いか話し合うことになった。
「参加者の中に名前が載ってない人がいるよね…全部で四人みたいだ。」
この中で載ってなかったのは、ソウさんとナオさん、ジョーさんとカイさん。後はカンナちゃんのお姉さんらしき人の名前が載っていなかった。
『(あれ…？)』
全部で五人だ。
ソウさんは自分の名前を数え忘れてしまったんだろうか。
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ルイ(プロフ) - にしんさん» コメントありがとうございます！応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけると嬉しいです！！ (1月16日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 主人公の心情がよく見えて、すごく面白かったです！ 更新頑張って下さい、これからも応援してます！ (1月15日 21時) (レス) @page19 id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年12月24日 18時
