21の約束 ページ22
「ホントに陰キャは平民ニャン？全部陰キャの嘘だったらどうするワン…？だって、あの陰キャが全然反論できないなんて、おかしいワン。」
「大丈夫だ。ソウはサラが身代を交換したとずっと思い込んでたぜよ。つまりケイジの術中にハマってたワケだ！身代の在処も、他のカードも、真実は何も見えてなかったんじゃ！！」
不安そうにするギン君に、Qタロウさんは臆した様子もなく答える。
「つまり、カンナちゃんかナオちゃんか…どっちかが身代を持ってるんだろうね。これ以上考えても辛いだけ…さ。ソウに投票して、もう終わらせよう。」
「僕は信じないぞ…！ケイジとQタロウは嘘をついているんだ…！」
確かにギン君の言う通り、ソウさんがここまでしてやられるなんて考えにくい。今までだって色々やってきたわけだし。
それに…例え自分の考えが間違っていたと分かったところで、ここまで顕著に取り乱すものだろうか。
「Qタロウさん、自分のパットは肌身離さず持っていたと言いましたよね…？」
「あ、あぁ。」
「目が覚めた時は…どこに？」
「ん…？最後の晩餐ルームで机の上に…机の、上！？
」
「肌身離れてるニャン！！」
ギン君の鋭いツッコミを聞きながら、あぁそう言えばと思い出す。
Qタロウさんを気絶させたのはソウさん…指紋認証は寝ている本人の指を使えば解除できるし、タイミングによってはケイジさんとQタロウさんの作戦を、ソウさんは全て理解していたってことだ。
「バレちゃったか…なんてね？今の僕は演技かな？本音かな？」
「まずいな、これでソウが身代を持っている可能性が出てきた…」
ソウさんが身代を持っている可能性…本当にそれだけ？
交換をするにはメダルが必要…ナオさんは信頼売買ゲームで下位だったけれど、そんな彼女が交換する方法が一つだけある。
『もしアリスさんからメダルを奪えば、交換一回分くらいはできたんじゃないですか。ナオさんに限らず、この場にいる全員にその可能性がある。』
「！」
「あはは、最後は信用勝負だね。」
身代が誰なのか、大体検討はついてる。
けれどどうしてその人が身代なのか、どうやって身代が動いたのか、それが分からない。
「…こうなると、最後の行動が鍵になる…ね。六回目の交換の時、それぞれ何をしていたのか…」
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ルイ(プロフ) - にしんさん» コメントありがとうございます！応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけると嬉しいです！！ (1月16日 8時) (
レス) id: bd10cc1afe (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 主人公の心情がよく見えて、すごく面白かったです！ 更新頑張って下さい、これからも応援してます！ (1月15日 21時) (レス) @page19 id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年12月24日 18時
