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初めてキミ達に会ったのは蝉が煩く鳴いてる時期 。
「ゆうな!補習遅れたら鬼坊主が怒るから走って」
「……ももこいいよ先…行って…、、」
私たちの教室は最上階(4階)だからバスケ部のももこにとっては楽かもしれないけど帰宅部の私には流石に全力で駆け登るのは辛い。
「もう分かった鬼坊主には説明しとくから死なないようにね?ゆっくり来てね!」
そういうとももこはハイスピードで階段を駆け登って行った。
「流石に階段を昇って死ぬわけ(笑)」
1段1段ゆっくり蝉の声をBGMに昇っていく。
「おい!!!そら早く走れ時間やべえぞ!!」
「俺よりリっくんのがヤバイでしょー笑」
下の方から男子の声。
そっと下を覗くと綺麗な赤で染まった髪に少し着崩した制服に身をまとった人がカメラ片手に走ってる。
暫くすると私の横を通り過ぎて行って赤髪の人の後ろに続く男の子2人。
私も小走りで廊下を駆けると一冊のノートが落ちていた。
「…エ…イジ?何でカタカナ?」
教室に入るとまだ先生は来てなくてみんなおしゃべりしたりしていた、
「ゆうな〜こっちこっち〜」
ももこは優しくて頼れる。今もこうやって席を取っててくれてるし
「ありがとう〜!」
席に着くと後ろから声を掛けられ少し焦る私、
「ねえねえアナタ名前は?」
……いきなり失礼すぎないか??なんて思いながら振り返るとさっきの赤髪くんと一緒にいた″ そら ″とかいう人
「えっと、、ゆうなです……けど…何で…すか?」
「へえ〜今ね可愛い子って名前も可愛い説っていうのを撮っててね、ねえエイちゃん」
赤髪の人はカメラを持ちながらぶっきらぼうに返事をした。
「あ、!エイ、、( ガラガラ
「おいみんな席につけ!お前ら補習組だろ!」
ノートを渡そうとした時先生が来て結局渡せなかった、どうしよう、、。
鬼坊主の厳しい課題を黙々とやりながらもノートが気になって少しだけ覗くとお世辞でも綺麗とは言えない字で『 家でBBQしてみた 』とか『 アバンティーズ自己紹介 』とかたくさん書いてあって下の方に行くと変な怪獣の絵とかぎっしり書いてあった。
アバンティーズ…何か妹が言ってたような、、
これはネタ帳みたいな物かな失くしたら大変なんだろうな。後でちゃんと渡さなきゃ。
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チッチ(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2017年8月4日 11時) (レス) id: 4a68ee8dfe (このIDを非表示/違反報告)
麥(プロフ) - オリジナルフラグをはずしてください (2017年8月4日 7時) (携帯から) (レス) id: 4baa3bba27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yun | 作成日時:2017年8月3日 2時