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99時間目 同じ条件 ページ49
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赤「…で、イトナに一瞬でも隙を作れば原さんはタコが勝手に助けてくれる」
カルマくんがそう言いながら皆に向かって、行け、というように指を動かす。
私たちは何も言わずカルマくんの指示に従い、降りる準備をする。
赤「殺せんせーと弱点一緒なんだよねー？じゃあ、同じことやり返せばいいわけだー」
カルマくんは、親指を下に向けた。
私たちはその合図で全員下に飛び降りて、イトナに向かって水遊びをするように思いっきり水をかけた。
すると、イトナの触手は水を吸ってしまい膨張する。
赤「大分吸っちゃったねー。あんたらのハンデが少なくなったー。」
イトナは水を吸って大分焦っているようだった。
赤「で、どうすんの？俺らも賞金持ってかれんの嫌だし、そもそも皆あんたの作戦で死にかけてるし！ついでに寺坂もボコられてるし。まだ続けるならこっちも全力で水遊びさせてもらうけど？」
水遊びするのは私たちだけどね〜…。
そもそもカルマくんこの前も来なくてサボってプールにすら入ってないじゃん！
シ「……帰るよイトナ！」
シロの呼ぶ声にイトナは私たちをきっと睨みつけた。
殺「どうです？皆で楽しそうな学級でしょう。そろそろちゃんとクラスに来ませんか？」
シ「…イトナ」
糸「…ちっ、」
イトナは舌打ちをすると、私たちの間をすり抜け飛んでシロと一緒にいなくなった。
杉「はーあ。なんとかおっぱらえたな。」
私たちはバケツやら何やらに組んでいた水をぽいっと捨てた。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月27日 16時
