47時間目 意外な一面 ページ47
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「おめえ、どっかで見たことあると思ったんだけど！これさあ、おめえだろ？…去年の夏頃、東京のゲーセン！」
1人の男は携帯をポチッといじると神崎ちゃんに見せつけた。
そこにはちょっとイリーナ先生に近い神崎ちゃんの姿が映っていた。
これが神崎ちゃん…？
「めぼしい女は報告するようダチに言っててよお、さらおうと計画してたんだが見失っちまってたってわけー。まさかあの名門中の生徒だったとわねー？
それから男たちは一旦どこかへいなくなった。
でも声は近いからすぐ隣だと思う。
茅「さっきの写真…真面目な神崎さんも、ああいう時期があったんだね…」
『うん、ちょっと意外かも…』
神「…うちは父が厳しくてね、良い学歴、良い肩書きばかり求めてくるの…そんな肩書き生活から離れたくて…！名門の制服も脱ぎたくて、知ってる人がいない場所で…格好も変えて遊んでたの。」
神崎ちゃんって真面目すぎるのってそういう事だったんだ…。
神「…ばかだよね！遊んだ結果得た肩書きは、エンドのE組。もう自分の居場所が分からないよ…」
すると、さっきの携帯を見せてきた男が目の前にしゃがみ込んだ。
「俺らと仲間になりゃいいんだよ！俺らも肩書きとかしねえって趣味でさあ！エリートぶってるやつらを台無しにしてよお、なんつーか自然体に戻してやる？みたいな。俺らそういう遊びたくさんしてきたからよお！」
『…そんなの自慢してかっこ悪いと思わないんだ？』
私はあまりにも頭に来て、目の前にいる男を思いっきり蹴飛ばしてしまった。
…あぁ、もう終わった。
やっちゃった。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
