4時間目 ボロい建物 ページ4
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『ふぅ、遠すぎ…疲れた』
な「だから来るべきじゃなかったんだって」
あまりにも道のりが長すぎてさすがにバテた。
やっと広い空間に出たと思ったらそこにはなんだかボロい建物が建っていた。
でもしっかり校庭がある…
これも椚ヶ丘中学校の1つってこと？
『…いやボロくない？！』
な「ん〜まあさっきの学校と比べればボロいね」
『ってあの中になにかいるよ？』
私たちはその建物が見えるくらいまで少し近づいてみる。
すると、はっきりは見えないけど巨大な体で頭がまん丸い物体？人？
その横にはイケメンな男の人。
『あの丸いの何…？』
な「だから行くの？！」
なぎひこは驚いていたけど、気になるじゃん。ここまで来たんだし。
『えっ』
かなり近くまで行くと、イケメンと目が合った。
すると、そのイケメンはすごく驚いたような焦った顔をして建物から出てきた。
え、これは逃げるべきだろうか…？！
そんなことを考えている余裕はなかったようであっという間にそのイケメンは目の前に来た。
…うん。
『はや？！』
烏「君たちは誰だ？」
『あ、明日から椚ヶ丘中に転入する夢原Aです！こっちは…』
な「藤咲なぎひこです」
この人、見た感じ先生なのかな…？
鳥「ここは3年E組が通う建物だ。俺は烏間。ここの体育教師をやっている」
『じゃあ烏間先生ですね！』
鳥「突然だが君たちは今、建物の中で変な生き物を見たか？」
変な生き物…？あ、さっきのまん丸頭！
『見ました！体が大きくて、頭が丸くて…なんですか？』
私がジェスチャーをしながら説明すると、烏間先生は大きくため息をついた。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
