29時間目 手書きのコピー ページ29
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瀬「はい。今皆さんに配ったプリントが、生徒会行事の詳細です」
ステージ上にいる生徒会の人がそう言った。
しかし私たちE組には1枚も渡されなかった。
せめて1枚でも渡そうよ！！
磯「すいません、E組の分まだなんですが…」
悠馬は生徒会の人に向かって手を挙げて聞いた。
こういう勇気出せる人ってかっこいいよね！
しかし、生徒会の人はニヤニヤしながら答えた。
瀬「え？ない？おっかしいなぁ〜。ごめんなさい？３のＥの分忘れたみたいー。すいませんけど、全部記憶して帰ってくださーい」
『…なんなのほんとに』
私はあまりにもイラッときてそう呟いた。
すると、急にババババッと音が聞こえたかと思ったら上からプリントが降ってきた。
この風と勢いの感じ…殺せんせーだ。
さっすが。
殺「磯貝くん。問題ないようですねえ？手書きのコピーが全員分あるようですし」
磯「ああ、プリントあるんで続けてください！」
え、これ手書き？！
細すぎるし…さすがとしか言いようがない。
でも、これで私たちはいきいきと立つことが出来た。
渚「先生、きっと寂しかったんだね」
『あの変装は逆効果だと思うけど…』
それからイリーナ先生が殺せんせーを刺そうとして、烏間先生に連れていかれた。
それを見て私たちは苦笑いをする。
前「全くしょーがねえな、ビッチ先生は」
私たちが楽しそうに笑うのが気に食わなかったのか、周りのクラスは私たちE組を見て睨んでいた。
悪いけど、殺せんせーがいる間は落ちこぼれにはならなそうだよ。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
