22時間目 お菓子 ページ22
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岡「ふっ！」
前「おりゃー！」
殺せんせーが教室に入ってくると、前原と岡島と三村くんが武器を振り回す。
殺せんせーはそれを華麗に避けながら理科の実験の準備をして回っていた。
『朝から元気だね、3人とも』
な「殺せんせーも全然当たる気配ないしね」
赤「やっぱそれくらいの不意打ちじゃ、だめでしょ」
すると、チャイムが鳴った。
殺せんせーはそのまま私たちの隣から教卓へと移動する。
殺「さあ、授業を始めますよ」
前原達もバテてよろよろしながらも自分の席へと向かった。
それから実験を終えると、
殺「はい。お菓子から着色料をとる実験は…！」
そこまで言うと、ドドドド！っと音がして一瞬だけれど私の目の前にも触手が来た。うん、ほんとに一瞬だけ。
すると、目の前にあったお菓子がなくなった。
えー！！
殺「これで終了…！余ったお菓子は先生が回収しておきます…っ」
「「えええ！！！」」
私たちがそう叫んでいる間に置いてきたのか、もう手にはなくなっていた。
私は落ち込んでガクッと肩を落とす。
『ねらってたのに〜…うう…』
な「A…家帰ったら食べれるでしょ？」
『そうだけど〜…ん？奥田さん…？』
私が落ち込んでいると、なぎひこの隣に座っている奥田さんが急に立ち上がって殺せんせーの元に向かった。
隠してるつもりなのか後ろになんか持ってる。
奥「あ、あの…先生…」
殺「どうかしましたか、奥田さん」
奥「あの…！毒です！飲んでください…！」
そう言って瓶を差し出して奥田さんを見て私たちは唖然と見つめる。
なんて素直な暗殺方法…。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
