3時間目 同居人 ページ3
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な「A」
玄関のドアをあけると、私の大好きな人の姿。
『なぎひこ！』
な「これからよろしくね」
私がなぎひこに飛びつくと、いつも通り受け止めくれる。
チラッとなぎひこの後ろを見ると、なぎひこのお母さんがいた。
すると、私のお母さんも玄関に来る。
母「あ、藤咲さん。どうぞ上がっていってください〜！A、なぎひこくんと外に散歩にでも行ってらっしゃい」
『はーい！行こ、なぎひこ！』
私はお母さんの言葉に元気よく返事をすると、勢いよく家を飛び出してなぎひこに手招きをする。
多分これからお母さんたちの雑談が始まるんだと思う。
なんかいつの間にか親同士も仲良くなっちゃってるんだよね。
なんなら付き合ってることも知ってるし…。
な「A、今日休みだし学校見に行ってみない？」
『おお、行こ〜！』
なぎひこの意見に賛成して歩きだそうとすると、なぎひこは、はいと言って手を出してきた。
手繋ごうってことですねこれは。
私は差し出された手にそっと自分の手を添える。
するとなぎひこは躊躇無く恋人繋ぎをしてくる。
な「いいでしょ？別に」
付き合ってるんだし、なんて意地悪そうに言うなぎひこには相変わらず敵いません。
そのまま2人でこれから通うことになる椚ヶ丘中学校へと向かった。
『聖夜学園とはまた違う感じだね〜…ん？』
な「どうしたの？」
私は学校の近くに裏山みたいな所へ続く道が目に入った。
なんだろう？
な「え、行くの？」
いやこれは行くべきでしょう！
私は、少し怪しんでるなぎひこの手を無理やり引っ張ってその道を進んで行った。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
