どんな私も受けとめて。【Mzk.I】 (ページ4)

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０３彼が私にくれたもの. ページ4

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それから連絡も途絶えて、
2週間が経過した頃だった。

"会って話がしたい"
"金曜の放課後、空いてる？"

同じ高校に通っていたため、放課後玄関で合流をして学校から近い瑞稀の家へ向かった。

何も言葉を交わさずに、
瑞稀の後ろへ着いていくように歩いた。

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『....座って』

私がローテーブルの前に座ると、
瑞稀もその隣に座った。

『............ごめん。
一方的に、あんなこと言って。』

「、違う、瑞稀は悪くない、全部、私が悪いの。」

『違くないよ。俺、本当は何か理由があって
"別れよう"って言うんだろうなって分かってた。

その理由を考えてたんだけどどうしても分からなくて、モヤモヤして、そんな自分にも腹が立ってて
あの時あんな言い方した。

Aが答えづらい状況作ったの、俺だから。
だから俺が悪いよ。』

そこで初めて、瑞稀が私にしてくれたことは告白だけじゃないって気がついた。

彼はいつだって、私に優しさをくれた。

その日だって、
どう考えても私に非があるようにしか思えないのに、
瑞稀の方から謝ってくれて。

だから私たちが途切れることはなかったんだ。

瑞稀の優しさに気がついた時、大粒の涙がこぼれた。

その涙を、宝物を扱うような丁寧な手つきで拭って、
優しさを含んだ表情で私に訊ねた。

『もう怒ったりしないから、
どうしてあんなこと言うのか話してくれる？』

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