【殺戮の天使】双子

罪人とマグショット ページ45

レイチェルside

エ「あー！どこも開いてない！」

ザ「うっせーなー！おい！通すんじゃなかったのか！？」


再び女の声が聞こえた。
バカにしてるような呆れてるような
そんな声


≪あら？ノロマかと思えばせっかちなのね？
私はまだお化粧が終わってないの。
それに罪人は罰を受ける前にちゃんと順序を踏むべきよね？≫

ザックは声の聞こえる方を睨み付け

ザ「あぁ？」

と、声の主に噛みついた
そんな声を無視して声の主は話始める

≪罪人っていえば…
ボーダー背景のマグショットで決まりよね？≫

そんな声が聞こえるとカチャリと鍵の開く音が聞こえた
通された部屋にはカメラとボーダー背景があった。


ザ「あ？マグショット？」


≪顔写真のことよザック。
あなたの写真ならずっと大切に保管するわ！

そうそう、もちろんA。ここにいる限りあなたもよ？
せいぜいそれらしく写ってちょうだい？
ちゃーんとネームボードと一緒にね。
あ、エディ居たの？わからなかったから用意してないわよ≫

ﾌﾟﾂﾝ

エ「え？！ひどいよっ！」
ザ「んだよ。くだらねぇ。」


文句を言うザック


「ネームボードって…これかな？」


ザ「…おい。それなんて書いてある？」


『私の名前と…ザックの名前。」


ザ「あ？名前？」


「たぶん…これを首からかけて撮ると思う…
……じゃあ…撮ろうか？」


ザ「へぇへぇ」

エ「あ、ボクが撮るよ！」

そして、カメラの前にたつ
ザックが撮られるターン

ザックはネームボードを首にかけ、ボーダー背景の所に立った。
しかし落ち着かないのかそわそわしている。


エ「……もう！ザックうごかないで！ブレる」

ザ「お前は真面目かよ！！」

ﾊﾟｼｬｯ

てできた写真はぶれたザックの写真

次は私が撮られることになった。

マグショットを首から掛けて服を整えて前を向いた。

エ「撮るよ？いーい？」

「うん。
でもブレるからあんまり強くおさないでね。」

エ「あいつじゃあるまいし…好きだった子の写真くらい上手に撮りたいよね！」

カメラを構えたエディの後ろにザックが立った

エ「はい！チーズ！」

「あっ…」

エ「なっ…なにするのっ？！」

危ない。

そんな声も届かず、ザックは乱暴にボタンを押し写真はブレた。
飛ばされたエディは、壁にぶつかり凄い音を立てて倒れた

エ「痛い……」

「大丈夫？」

二人が写真を撮っても鍵が開かなかった
もしやと思って写真を撮ると

ｶﾁｬ

と微かな音が聞こえた

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