【殺戮の天使】双子

きめぇ。 ページ26

ザ｢おい、ナイト｣

『んだよ。』

ザ｢……｣

グイッと引っ張られる。

『ちょ！このバカっ！！』

ザブンｯ

鼻に
口に
服に
包帯に
水が染み込んで……

ザ｢あ？｣

『ケホッ………？！……………覚えとけバカ！』

顔に熱が集まるのが自分でもわかる。
隅っこに移動しようとする僕のフードをザックは捕まえる

ザ｢顔真っ赤じゃねぇか…大丈夫か？｣

大きな手が、僕に触れようとしてる。
両手で隠した顔を見ようとてを伸ばしてくる

『みんじゃねー！きめぇ！近づくな！』

ザザ……ザ

《気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い！！！》


あぁ。
だから………

『…っ』

きゅっ、と目を瞑った。
何を言われても構わない
もうザックなんて嫌いだ。

ザ「お前……何で泣いて＿＿『見るな！』

レ「ナイト？！」

僕の身を案じてくれたのか僕をザックから離すとてを引っ張ってくれた。

うまく頭が回らなかった
正体がバレたら……
もしかしたら殺される？
やだ………そんなのやだ………


ここなら人が来ないよ。と言われてつれてこられた資料室
墓の設計図だろう沢山の紙が散らばっている

『っつぷし！』

レ「……大丈夫？｣

レイは後ろを向いている
その間にフードの水を絞る
びちゃびちゃと水を落とす

『…………失望しただろ。』

【悪魔の双子】

いつからかそんな名前がつき、一人じゃなにもできなくなって
あんな至近距離でなにもできず怖がっている自分。
情けない。つまらない悪魔。

『レイ。正直に言っていいぜ。失望しただろ。』

レ「別に」

包帯以外の着るもんをすべて絞ると水溜まりができる。

『何でも聞いていいぜ。』

何故か言ってしまった。

レ「………ナイトは何者？」

それはたくさんの意味がある。

『…………さあね。わかったら苦労しないよ。』

興味なさそうにふーん。と言った。

ザザ……ザ

《こいつはどっちだ！？》《私は誰？》
《知るか！近づくな！》《僕は誰？ 》

《一体何者?》(《一体何者?》)

『レイ……あのね。』

信じられない。信じられる

『僕……』

レイは僕の言葉を待っている。

『僕は………』
レ「もういいよ。行こう。」

レイは空いた扉の先に行く
付いていけない足がくすんで。
恥ずかしい。情けない


どうして悪魔の僕に優しくできるんだろう。


アハハハハッ

『？！』
レ「？！」

笑い声が聞こえた。
光が消える
暗い

『暗いのはやなの…』

レイの服の裾を掴んだ

暗闇→←池

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