私はリスナーで、歌い手で。【まふまふ】

堕天使 ページ5

『あの男の人まだかなぁ……』

一昨日約束したカフェに、いち早く付いてしまった私。

いや、でも私が遅れたら、絶対だめだよね。うん。

早くついてよかった。



注文したカプチーノを飲みながら、ダラダラと、あのぶつかった人を待ってる。


「あっ、あの！」

ふいに声をかけられる。

目を向けると、目の前には、一昨日の男性。


『あっ、こ、こんにちは。

あっ、席、どうぞかけてください…』

「あ、はい！」


わたわたとしながら、座る男性。

なんか、みたことあるよーな顔してる気が……。それに声も。

だれだっけー…？


「あ、あの、」

『…………え？あ、はい！』

「えっと……わざわざお詫びなんて……ありがとうございます。

えっと、名前は、なんて言うんですか？」


また謝ってくれた。私が100％悪いのに…いい人すぎだ……。


『こちらこそほんっっとうにすいませんでした！！

あの、雨瀬Aっていいます。

えっとー……お名前は？』

「雨瀬さんですか！

僕は相川真冬と、いいます。」

『へぇ〜！相川まふ……』


……ん？


「ど、どうしたんですか？」


この超完璧なルックス……

この声……


それに、名前。


まさか……この人……


『い、いえ！何でもないです！！

す、素敵なお名前ですね！……えっと、あだ名とかは、なんて言われてたりするんですか？』

「あ、ありがとうございます。

あだ名ですか？普段はまふまふとかまふとか言われてます！」



『あ、そ、そ、そ、そーなんですかぁ。』



まって、





この人、









まふまふさんんんんんんん？！？！？！？？？？？！！

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