私はリスナーで、歌い手で。【まふまふ】 (ページ16)

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ただ、しんどいページ16

「＿＿＿＿＿＿Aは、…僕のs…じゃなくて…と、友達だから！！

やっぱり、友達には嘘つきたくないし、ずっと言わないのもなあっていうか…

嘘ついてても、しんどくなるだけだし…

まぁ…そんな感じ！」

なんかまとめ方適当でごめんね、と付け足す真冬

……いい人だなあ。

『……ありがとね！教えてくれて！』

「いえいえ！

そういえばさ…なんでAってそんなゲーム強いの？」

『んー…やってたら自然と？』

「未だに悔しいからリベンジしたいんだけど((」

くっっ…とした顔の真冬をみて、思わず吹き出してしまう

『ぷっ…あははっ！いいよw』

「やったーー！！

あ、そうだ！

僕の友達のスマブラ仲間？みたいな人がいるんだけどさ、今度またその人も誘って遊ばない？」

『おぉ！やろやろ！楽しみー！

あ、もう駅だからいいよ、送ってくれてありがと！』

「わかった！じゃ、またメールするね～」

真冬と別れて、電車に乗る

ガタンゴトンと揺られながら、スマホをいじる

Twitterには、たくさんのリプが届いていた

[雨くん！今日ね、今日ね、やっと雨くんのアルバム届いたよ～( ; ; )♡

うれしすぎてやばかった！

また次のアルバムも買うね٩( 'ω' )و]

[雨くんのイラスト描いてみました…よかったらみてください…！！

[画像] ]

わあ…ありがたいなぁ…という気持ちと同時に、自分が、歌い手だったのだと実感する。

それも男の。

ふと真冬の言葉を思い出す

「Aは、友達だから！」

ほんっっっとうに…

……いい人だなあ…。

…でも、

いい人だから、余計、辛い。

リスナーって隠し続けること。

自分も歌い手だと、開かせないこと。

…全部知った上で関わっていること。

全部、全部、全部、全部全部全部…

『………しんどいよ…』

ポツリとつぶやいたその一言は、

私以外には、きっと知る由もないだろう

永遠に、ね。