私はリスナーで、歌い手で。【まふまふ】 (ページ14)

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思考回路が謎だページ14

な、なんでいきなりカミングアウトなんか……

何考えてるんだろう……

……とりあえず、“知らないフリ”、しなきゃだよね……

『まふまふとそらる……あぁ！なんかクラスの子がいってるの聞いたことある！

ってえっ！？！そんな有名な人なの？！』

「まぁ～……って自分で言うのはなんか恥ずかしいんだけど……一応、知名度はある…かな？」

「やっぱりAは歌い手のことしらなかったんだ」

『クラスメイトが言ってたから、名前だけは多少聞いたことあるような？ってかんじかな？

知識はゼロに等しいよ～』

「なるほど～……！

でも…知らない方が僕ら的には良かった、ですよね？」

「そうだね、逆にリスナーじゃなくてよかったかも。」

チクリ、と胸に刺さる言葉

『えっ、なんでリスナーだったらダメなの？』

「いや、まぁ、ね、過去に色々あったから…」

『あっ……ごめん…』

これはNGワードだった。

…ずっとファンだから、まふくんの過去も知ってるはずなのに……最低だ、私。

「気にしないで！！Aが謝ることじゃないから！」

「そうそう、暗い顔しないでさ、

とりあえず……ゲーム、再開しない？」

「そうですね！！よし、次こそはAに勝つ！」

『ま、負けない！』

そして私は、再度コントローラーを握った。

……一つ、少し気になることが、どうしてもひっかかる。

どうしてそんなにバレたくない、自分達が歌い手だってことを、私に言ったんだろう

このまま言わなくても、この関係は崩れることはないんじゃないか？

というかいう意味あったのか？

と、疑問が飛び交う。

しかも、私にいったら、私が、ばらす可能性だってある筈なのに

どうしても、2人の考えてることが、分からない

………謎。