お み け ん 短 編 集 ！

さ み し さ ページ39

臣side



隆「ん。」


臣「…サンキュ」


リビングに行きソファに座ると


隆二がコーヒーを淹れてくれた。


隆「…臣はさ、連絡とったら会いたくなるから返事返さなかったんでしょ？」


流石相方。お見通しってわけか。


臣「 … おう」


隆「健ちゃんの気持ち、考えたことある？」


健二郎の、気持ち … ？


隆「忙しいのかな、疲れてるのかな。最初はそう思ってたけど、もう不安しかないって言ってた」


不安 …


隆「言わなきゃわからないことの方が多いんだよ？」


そっか …


俺は会いたくなるからって返事しなかったけど


何も言わずに既読無視。なんて


待ってる健二郎くんからしたら不安でしかないよね。


隆「健ちゃん、ずっとひとりで泣いてたから俺が連れてきた。」


俺、健二郎くんの隣に居る資格あんのかな …


隆「… 寝言で臣の名前言う位、臣の事が好きなんだよ。健ちゃん。」


健二郎くんの馬鹿 …


健「臣ちゃん …」


寝室に居るはずの健二郎くんが


いつの間にかリビングに居た。


健「俺、何でも耐えるから … っ、我慢、するから … だから、離れんとって … ！」


そう、嗚咽を漏らしながら言う健二郎くん、


俺、何してんだよほんと …


臣「健二郎くん、良い。我慢なんてしなくていいから …」


強く、強く、健二郎くんを抱きしめた。


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