〜永遠の零〜

２，倒れていたのは… ページ3

カァーカァー

山の向こう側にある夕日が沈みかけ鴉(ｶﾗｽ)が自分の住処へと帰って行くのが見えた。

え「買い物に夢中になり過ぎてすっかり遅くなってしまったわ〜、早く帰らないと皆が心配するわね〜」

今晩の材料と親方様の大好きな元祖饅頭の入った買い物籠(ｶｺﾞ)を抱えながら屋敷へと向かった。

え「うふふ、今晩はご馳走を作る予定だから皆驚くわね〜、楽しみだわ〜♪」

鼻歌を歌いながら灯が全く無い山道をひたすら進んで行った。

え「んっ？何かしら〜」

もう少しでトンネルに差し掛かろうとした時道路のど真ん中に何かが倒れていた。近寄ると目の前には花柄の着物を着た可愛らしい女の子が倒れていた。

え「っ！まあっ、大変〜！」

今の状況を上手く整理する事が出来ずに女の子を背中に乗せ急いで屋敷に向かった。暫(ｼﾊﾞﾗ)くすると屋敷が見えてきた。

ガラッ

慌てていた為屋敷の扉を勢い良く開けた。変な汗をかき髪型が乱れていたが今はそんな事どうでも良かった。

ダダダ…

？「何事だ」

誰かがこちらの気配を感じ取ったのか慌ててこちらに向かって走って来た。声の主は親方様だった。

え「あっ！親方様！大変なんです〜」汗

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