猫田くんの知らないこと ページ46
振り向いた俺の好きな子は大泣きしていた
side佐和
見｢よ！｣
｢なんでここにいるの？学校は？｣
雛｢えーっとエメカレで話し合わせて、仕事ってことにしちゃった｣
嵐｢Aの一大事と聞いて！｣
エメカレ皆で待ち伏せしててよかったと言えば彼は目を丸くした
見｢あ、先に言うけど俺たち毎日はってたわけじゃないよ？実はヒナがね｣
雛｢あ、うん。学校というか先生から明日Aが荷物取りに来るだろうしって言われてさ｣
本当に同室が同じユニットでよかった、もしPrid'ｓとかが止めてたなんてことになったら俺本当に無理やっていけないよ
あず｢プリンセスよ、どうしてエメカレに頼らなかったのじゃ｣
｢え？だって、みんなのこと巻き込むつもりはないし｣
天｢why?今更何を言っているんだい？僕らは割と初期から運命共同体じゃないか！｣
雛｢そうだよ、俺たちだってAに沢山助けて貰った、なのになんでAは俺達に助けてって言わないの？｣
見｢ミーからも聞いたよ、巻き込みたくないからってユニットも抜けようとしてるって。プロデューサーから言われたって聞いた｣
どうなの？とみんなで囲めば戸惑ったように揺れる瞳
このこが押しに弱いなんてとっくに知ってる
天｢ふむ、パールが今どんな感じか先に教えておいた方がいいと思うんだがいいかい？｣
。
。
。
知らなかった
そんなことになってたなんて
零先輩が辞めるなんて
話を聞いて呆然とした、なんでだろうとか色々頭を駆け巡る
でもユニットを抜ける俺には口出しなんて出来るわけない。
さっさと退学届け出して帰ろう。職員室の扉を開けようとすれば目の前の扉が開いて目を丸くした
杏｢あれ？Aだー｣
｢杏先輩｣
会いたくなかったなこのタイミングで
杏先輩はいつも見られたくないところを見つめてくる
杏｢あ、Aもそれ持ってるの？どうして？｣
指さされた退学届けに息を飲む
｢.......学校辞めるから。｣
杏｢でも辞めたくないんでしょ？｣
｢そんなことない、音楽に集中したいから！だからユニットも抜けるって聞いてない？｣
杏｢んー.......Aなんでそんな嘘つくの？そんなこと思ってないくせに｣
ズバリと言い当てられ手が震えた。やっぱりこの先輩はなんでも見抜いてる。
杏｢.......よし、Aも来て｣
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作者名：ゆめの | 作成日時：2019年3月1日 15時
