猫田くんはお眠 ページ29
すぴすぴと眠ってしまったAの目の下にはくっきりとクマがあって
どれだけこの子は多忙なのだとため息をついた
side櫻井百瀬
取り敢えず俺のベッドに寝かせる。ブレザーはシワになるからと脱がせたのだけど、この子痩せすぎじゃない？また痩せた？
蛍｢先輩、先生に言ってきました｣
荒木｢A、まだ起きないのか？｣
蛍｢すみません、先生に話したらついた来ちゃって｣
荒木｢お前らも声優だろ、風邪うつったら仕事にならないからな｣
引き取りに来たと言われ、少し寂しいななんて思ってしまう。それくらいにはこの子のこと気に入ってるんだけどな
蛍｢Aくん、音が見えて、それで疲れてるみたいで｣
荒木｢あー･･･そう言えば言ってたなこいつ。｣
百瀬｢どういう事？｣
荒木｢･･･こいつ、共感覚みたいなもんだと思うんだが音が目に見えるらしいんだよ。
キラキラした音が溢れてるって、だからぱーるにはいったらしいんだがな｣
そう言われてふと思い出したのは雛瀬といると音が鳴り止まないと語った彼のこと
蛍｢パール･･･彼らだと音が響いてるってことですか？｣
荒木｢よく分からんがな。まぁ多分そうなんだろう。こいつパールに入ってからかなり歌を作るペースが上がってるしクオリティも上がってる。もちろん演技力もだ
アイツらに何か貰えたってことだろうな｣
ひょいっと担ぎあげられたAは本当に熟睡しているのだろう。身動ぎを少しすると、荒木先生に擦り寄った
あーあ、可愛いことしちゃって。
荒木｢最近パールのためにとか言って仕事馬鹿みたいにやってたからなコイツ。
はぁ･･･全力なのはいいが限度を知らないとは。お前らも気にかけてやってくれよ。｣
百瀬｢わかってまーす。｣
なんて言うけど、内心穏やかではない
なんで俺たちのことは断っておいて、できたてのユニットになんか入ったの？とかそこまで身を削る必要なんてないのにとか沢山の嫉妬が溢れだしている
すると薄らと開いた瞳、それはゆるりとこちらを向いた為、微笑んだ
百瀬｢A、どうかした？寝てていいんだよ｣
｢ ｣
その口が紡いだ名前は俺の物じゃなくて、この学園のものでもなくて
ただ、その顔がどこまでも慈愛に満ちた優しい笑顔だったから胸が冷えた
そのまま眠ってしまった彼に問い詰めることも出来ず俺はこの不快感を飲み込むしかなかった
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ももた(プロフ) - 1128 (2018年11月18日 9時) (
レス) id: 89782e0b63 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの(プロフ) - ワイモイさん» コメントありがとうございます！コラボしてしまいました遂にまた手を出しましたクロスオーバー頑張って行きますのでよろしくお願いします (2018年10月21日 11時) (レス) id: 89782e0b63 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの(プロフ) - 名無し丸さん» 温かいお言葉ありがとうございます･･･ほか作品も頑張っていきます！お心遣いありがとうございます (2018年10月21日 11時) (レス) id: 89782e0b63 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの(プロフ) - 羅衣奈さん» コメントお返事遅れてすみません！応援の言葉ありがとうございます！あんスタの方も続編始まりましたのであちらもよろしくお願いします！ (2018年10月21日 11時) (レス) id: 89782e0b63 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの(プロフ) - ワイモイさん» コメントありがとうございます！ひめにゃんヤンデレ妹なので怖いです！ (2018年10月21日 11時) (レス) id: 89782e0b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめの | 作成日時：2018年10月3日 22時
