[男主]猫田くん2[オンエア]

猫田くん絡まれる ページ34

帝｢おいおい特待生、やけに冷えきった考え方だなぁ？｣


｢･･･事実だもん｣


割ってはいるように声をかければ驚いたように彼はこちらを見たが直ぐに不貞腐れたように眉を寄せた



天｢こらこら帝、急に話しかけては特待生さんも驚いてしまいますよ。はじめまして、天橋幸弥です。コスモとも呼ばれています｣



帝｢俺は青柳帝、気軽に帝って呼んでくれてもいいぜ｣


｢猫田A。はぁ、最近男ばっかりに名乗ってる気がする。街に出たい女の子にナンパしたい｣


え？なにこいつこの顔で女好き？へぇ面白いじゃん。

かなり綺麗な顔してるのになぁ？


帝｢それよりさっきの、お前そんなこと自分に思ってんのか？噂は聞いたがお前相当な実力者なんだろ？そんなにさきのこと重く考えんでもいいと思うぞ？｣


な？と彼の肩に腕を乗せて言うと彼はため息をついた



｢別に重く考える訳では無いって言うか･･･うーん･･･実は結構悩んでるんですけどもね。｣


荒木｢お前が悩み？意外だなおまえ悩みと無縁そうだろ｣


｢失言だからねそれ！前も言ったじゃんスランプみたいだって！それなのに仕事押し付けて！最悪！｣


荒木｢スランプって言う割に仕事のペース落ちてないだろ。それにお前現場からの声も好評だしな。何がお前にそうさせてる｣


ここまで実力あってそれって周りからかなり失礼だぞとみんなで見ればAは口を開いた



｢なんていうか、杏先輩の言葉を借りるとキラキラしてない、曇ってる。

あの先輩の言葉も椿先輩たちに言われた言葉も全部自分で理解してる。今のままじゃだめなのも分かってる。でも踏ん切り付かない。自分で前に進みたくない、進むのが怖いってビビってるの。

その体制を評価されたから腹立った、簡単に言えば八つ当たり。｣



天｢分かっているのに治したくない、そういったことでしょうか？｣



｢そう。｣



荒木｢ならPrid'sに尚更入ればいいだろ。あいつら良い刺激になるぞ｣



｢ならない｣



きっぱり告げた言葉に驚く。あいつらここでトップの実力者だぞ？


｢あそこにいても成長しない。甘える。そう判断したから入らないって言ってるの。

あの人達は俺の今を見てスカウトして来た。つまらはい自分を見て評価した。いろんな理由があって入りたくないって思ったけど

1番入りたくないって理由はそれ。

あと音を感じない。あのひとたちをみても音が見えない。だから嫌｣

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