[男主]猫田くん2[オンエア]

猫田くん追い込まれる ページ33

荒木｢といっても、特殊な形式でだがな。クラウンって言っても特例、別枠だ｣

歴代希に見る天才、鬼才という事で特別に与えられたわけだ。他の奴らとお前を比べたらほかの奴らが可哀想って意見があったからな｣



side帝


コスモと共に教師達に呼び出しをくらい、職員室に行けば呼び出した本人は噂の特待生と話していた


この学園にこの度入ってきた2人の特待生

1人は何十年ぶりかの女子生徒


そしてもう1人は芸能人顔負けのとんでもない美人。そして近代稀に見る天才。
実際入学する迄無名だった事が驚きな程の仕事っぷりらしく、どこかの事務所の秘蔵っ子だったのだろうとこの学園では話題だ。なんなら周りの生徒達も事務所にやつのことを調べてくるように言われてる位だ


まぁ作曲をやり、声優もし、歌も歌うなんてとんでもないやつだろ。

それに、Prid'sに直々にスカウトされた癖に拒み続けるっていう。


そんな面白特待生が目の前に居るのだ話しかけないわけない、話が終わるまで待ってるかと見ていた時だった

教師陣にかなりの評価を受けているらしいがどう出るかと見ていれば彼はかおをゆがめた


｢なにそれ、死ぬほどつまんない理由じゃん。くだらない馬鹿じゃないの？｣



荒木｢ちょ！お前な！｣



｢井の中の蛙大海を知らず。まさにそれになりましょうとでも評価されてるのかよ。
そもそもこんなつまんない人間凄いですねって持て囃して楽しいのか謎じゃない？｣


荒木｢まぁ言いたいことはわかるが、お前自分の演技つまんないって思ってるのか？｣



そんなことないだろうとでも言いたそうに言われた言葉に彼ははっきりとした口調でつげた。



｢うん、つまんないよ。ホントにつまんない。信じられないくらい面白くない。ゴミみたい。この学校で1番つまらない演技だってはっきり断言出来るよ。面白くない誰にも届かない。不変は怠惰、劣化だって、最近似たようなこと言われたの。本当にそう。

俺の演技はこのままじゃ朽ちて枯れて誰にも知られないまま腐ってくだけ。それをなんで評価したのか分からない｣



そう告げた彼の瞳は驚くほど冷たくて、まるで自分を見放してるようだった。



荒木｢おまえ･･･一体どうした、何かあったのか｣


｢ありのままだよ。完成されたものってどうなると思う？成熟した実は腐り果てて行くように壊れるだけだよ。｣

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