[喰種]幸せをきみに[FGO] (ページ46)

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女神ページ46

sideモードレッド

マスターが街へと情報収集に行ったっきり帰って来ない

マリーアントワネットはもう帰ってきてんのに

何やってんだと探しに来た時だった

｢とても美しいかただ･･･まるで女神のよう｣

｢おお女神様よ我らを救って下さい｣

｢天使が舞い降りたぞー！！｣

｢･･･天使じゃない｣

たくさんの村人に崇められているのはマスターで

おいおい今危機っだってのに果物やら何やら捧げられてるぞ

モ｢おい！A何やってんだ！｣

｢！天使様の仲間か？｣

｢きっと女神様の従者だ！｣

ワイワイ盛り上がる村人たちを一喝し睨めばひるむ人間たち

そのすきにグイッとAの手を引いた

モ｢走るぞ！｣

｢え･･･うん？｣

村人を撒かねぇと！全力疾走で走り抜けてむらから出る

その頃には追ってくる人たちはいなかった

のだが

モ｢お前よく着いてこれたな｣

英霊たる俺が全力とまでは行かなくても本気で走ったというのに

こいつは息は乱れているものの着いてきたのだ

｢･･･っ足の速さ･･･じしんある｣

モ｢まぁ体力無さすぎだけどな！マスターも鍛えるか？｣

｢･･･怒られるからやだ｣

モ｢怒られる？｣

その言葉にハッとするとAはもう怒られないのかと呟いた

ほんの少しだけ彼の瞳に宿った暗闇をぬぐい去るように背中を叩く

｢！！？いたい･･･暴力反対･･･｣

モ｢はいはいっと！ほら行くぞ！みんな待ってる、お前が最後なんだから｣

｢え･･･？｣

モ｢村人たちに崇められて身動き取れなかったマスターと違って

マリーは情報収集してきたからよ。次の町に向かうぞ｣

｢！いじわる｣

拗ねたような声に笑いながら歩き出す

やっぱり少し幼いところあるよな

身長的に藤丸とおなじくらいだろうし

俺と同じくらいとも思えるよなぁ

モ｢なぁマスター、やっぱりお前は前の世界に帰りたいのか？｣

｢！どうして？｣

モ｢いや、お前の記憶少し見えちまったけどさ

いつも幸せそうだったから。

喰種がいたって言うのは聞いてたけど、それはお前に無関係なわけだろ？

じゃなきゃ綺麗事ばっかり言えねぇよ｣

嫌味じゃないからなと付け足して続ける

モ｢お前の家族も、友達もお前の事ほんとに大切そうだった。

しあわせに生きてきて、急にこんなところ連れてこられてもわけわかんねぇだろ？

安心しな、いつか絶対俺がお前の事帰してやるから｣