[喰種]幸せをきみに[FGO] (ページ35)

今日:29 hit、昨日:1 hit、合計:54,282 hit

ジャンヌページ35

邪｢ほらみてよジル！あの哀れな小娘を！羽虫？ネズミ？ミミズ？
どうあれ同じ事ね！ちっぽけ過ぎて同情すら浮かばない！

あぁ本当にこんな小娘にすがるしかなかった国とかネズミの国にも劣っていたのね！

ねぇジル！ってそうか、ジルは連れてきてなかったのか｣

sideA

興奮気に言う彼女はジャンヌそっくりで、その言葉には怒りと悲しみと憎しみが溢れていた。

エル｢A、下がって。さっきまでのとは桁違いだ。｣

ニト｢こちらへ。モードレッドさん、彼らを同盟者に近づかせないよう、お願いします。｣

モ｢わかってら！マスター、お前はニトクリスから離れるなよ！｣

ギル｢ふん、この程度の雑種共我の相手にならんな。｣

モ｢あぁそうかよ！ならせいぜいAに怪我させるんじゃねぇぞ！｣

やや乱暴にモードレッドに後ろに下げられニトクリスの元へと倒れかければ足に鎖が絡みつき上に持ち上がった

｢せめて･･･逆さにするの･･･やめて欲しい｣

エル｢ギル、乱暴したらダメだからね｣

ギル｢分かっておる。｣

分かってないと思う。頬を膨らませれば愉悦だのなんだの言って笑いだしたこの王様はなんなんだろう･･･

新種だ(確信)

彼らの話を聞いていれば救った国に裏切られた事への怒りと憎しみに復讐の念にかられているようだった

でも･･･

｢あれはあの人の恨みなのかな･･･｣

ギル｢ん？何か言ったか雑種、もう一度申してみよ我が許す｣

｢･･･なんて言うか･･･違和感がする･･･たしかに彼女が世の中に絶望して恨んでるのかもしれないけど･･･

彼女のあの感情は･･･彼女のものだけじゃない気がする。｣

まるで

｢大切なものを失って･･･何も出来なかったことへの恨みみたい･･･｣

ギル｢ほう。確かAだったな｣

今更？とジト目を向ければ再び楽しそうに笑う彼にますます分からなくなる

そんなに頭良くないからもっとわかりやすくして欲しい。

ギル｢ただの凡庸な雑種では無いようだな。ますます気に入ったぞ！流石は我が妃になるものだ！｣

｢その話まだ続いてた･･･？そもそも男･･･｣

ギル｢ふははは！なに、その様な些細な事気にするでない｣

｢だめだ･･･話が通じない･･･｣

まぁ楽しそうならいいかと視線をジャンヌたちに向ける

ほんの少しだけ世界を憎める彼女が羨ましいと思ったのは胸に押し込めた